北北西に曇と往け
」のレビュー

北北西に曇と往け

入江亜季

画力、構成、萌え要素の全て今一番推す漫画

ネタバレ
2024年4月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 7巻まで一気読みした感想です。まず主人公 慧がめちゃくちゃカッコいい!さてお話…ファンタジーなのかミステリーなのか摩訶不思議な世界観ですが、それは群青学舎で証明済。ミチタカに関してのみ不穏な空気感が漂い、それが作品の謎めいた主軸になっていますが、それに相反してアイスランドの自然の素晴らしさ、清々しさ、荒涼とした大地に吹き荒ぶ風などの描写や温度感までゾクゾクと肌感覚で伝わってきます。

それから紙面から聴こえるはずのないたくさんの「音」が、まるで主人公 慧の耳を通して聴こえてくるようです。

前作「乱…」ではファンタジー全開の大円団でしたが、今回は全く毛色が違います。設定はアレなのに妙にリアリティがある。遺体まで出てきて死んでないとは…しかも警察まで絡んでる。(ふと、あのミステリー作家の新作にミチタカの謎が?!とか…)

お話はラストを迎えるまで全く予想がつきませんが、緻密に計算された構成なので、この熱量でラストまで走り切って欲しいと切に願います。
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