あの夏が飽和する。
」のレビュー

あの夏が飽和する。

武富智/カンザキイオリ

闇の中へ(追記あり)

2024年5月10日
2巻まで読了。
つらい さみしい たすけて――
ずっと、読みながらそんな言葉が思い浮かぶ。

最初の事件から13年。
生きるのが辛くても、それでもなんとか平穏な日々を過ごしていた青年が、ある出会いによって事態が思わぬ方向に進んでゆく。

没入感が半端ないです。
孤独の中でもがく主人公たちを追っていたら、いつの間にか全方位、闇に包まれている。今のところ先が全く読めない。…どうか二人が笑顔の結末でありますように――。

【2024/10/2 追記】3巻読了。ひぃぃぃ、さらに凄まじいことになってる。底流にはドロドロなものが渦巻いているのに、表面の明るく幸せそうなシーンが綺麗すぎてえぐい。武富先生の鬼気迫るような作画が、底知れぬ闇をさらに深くしてる。

【2025/1/4 追記】4巻読了。さらに色々とすごい展開。
とことんダークなのですが、その中に確かに愛もある。

……この作品は…心身共に元気なときに読むほうがいいです。私は闇系に耐性があるほうだと思っているけど、それでも読んでいてかなりきつい。しっかり心の準備をして読まないと、えらいことになりますのでご注意を――。

まるで地獄の炎。
魅入られます
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