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今月(4月1日~4月30日)
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シーモア島


投稿レビュー
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生きるために描く2025年4月29日漫画家の夢を諦め、ブラジルへ旅に出た主人公。
そこで出会ったのは、漫画家になるのが夢だというスラム街の少年だった――。
Xで試し読みをした瞬間、心を鷲掴みされた作品。
1巻読了。すごかった。
主人公がブラジルで道に迷うあたりから、怒涛のように物語の中に引き込まれる。とにかく面白い。作画も見せ方も上手い。
そして想像以上に深い物語でした。
ブラジルのスラム街の総称を「ファヴェーラ」と呼ぶらしいです。目の前で人が殺されても、誰も驚きもしない街。
そんな容赦ない街で生きる彼らの世界が、読者に問いかける。
なんのために生きるのか。誰のための人生か。
1冊の中にものすごくいろんなものが凝縮されていて、その濃厚な物語に胸が締め付けられる。
1巻の終わり、どうなっちゃうのこれぇぇぇぇぇ…。
絶望と希望の間で
人生をかけて
マンガを描く物語――。
すっごく面白いです。漫画家裏話みたいなものが好きな人はさらに楽しめると思います。
単話のほうで第一話が4/29まで無料で読めますので、是非。 -
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祓い師JKとチャラ烏2025年4月22日デビュー当時からずっと応援してる作家様。今作も発売前から楽しみにしていました。
闇堕ちした妖を祓う女子高生の亜咲と、八咫烏・天の物語。
この作品、最初は読み切りで、それが好評だったので連載が始まった作品です。
なので第二話から本格的に物語が始まります。
一巻、面白かった!
ヒーローの天…チャラい☆手が早い☆カッコイイ!!いいぞどんどん行け!!
ヒロインの亜咲は超がつくほどの陰キャで、話がすすむほど面白いキャラになってゆく。
前の作品たちに比べるとコミカルに仕上げてある印象。デフォルメした二人が可愛い。
今回も絵がすごく綺麗。
隅々まで丁寧に描かれた背景。餓者髑髏、九尾狐…迫力のある妖たちが登場すると、一気に緊張感が増して空気が締まる。
そして八咫烏の空中戦…うわ~、カッコイイ。
王道のファンタジーを、いつも綺麗な絵と魅力的なキャラで魅せてくれる作家様。これからも応援しています。 -
恋に落ちる怖さ2025年4月20日先日読んだ「ユアソング」がすごくよかったので、新刊衝動買い。
藤丸先生が初挑戦された青年マンガ…すっっごく面白かった!!
ラブソングが苦手な作詞家が、「恋愛なんて気の迷いみたいなもの。自分は一生、一人で生きてゆく!」と思いながら買い物に行ったスーパーで、レジをしていた女性に一目惚れ。
「いやいやそんな、もうこの年で恋とか…えぇええぇ!?」
と、男性の戸惑いがコミカルでリアル。近所のスーパーが舞台なので、親近感が半端ない。ストーリーも作画も本当に上手くて、読んでいるこっちまでドキドキしてしまう。
もともとガチのアダルト作家様。ヒロインが巨乳&たまに入るエロいアングルはご愛敬…。
全方位におススメできる、大人の恋愛物語。すごく面白かった。
この作品は売れるんじゃないかな…。大ヒットして、ドラマ化までいってほしい。
二巻がすごく楽しみです。 -
怖いけど笑える2025年4月17日「西荻窪って知ってる?」
その言葉を残して彼女は消えた。
西荻窪駅は路線図にはない、幻の駅だった――。
新刊作家買い。非BL作品。
日常に潜んでいる非日常の世界を、鮮やかに切り取っている短編集。
一見ホラーで、人によっては少し怖いかもしれませんが…めっちゃ笑いました。
第2話の猫の話、最高www
秀良子先生らしく、いろんな動物(?)が出てきます。ツッコミどころがありすぎる予測不能の展開に笑いが止まらない。
そしてなんとも不思議な読後感でした。
サラッとした作風。読後じわりと胸に残る温かさ…読んでいてとても心地よい。
さすがBL界屈指のストーリーテラー、とても面白かった。
秀良子先生の作品が好きだったら迷わず買って大丈夫じゃないかな…。本当は同日発売された「これからどうする?」も読みたかったけど、今月の書籍代がヤバいことになってて泣く泣く諦めました。こちらも面白そう…近々中に読みたいな -
明るさと切なさと儚さと2025年4月15日アダルト作品。
短編『八月の灯』を元に生まれたのがこの作品。
なので最初に「八月の灯」(無料)を読んでからこちらを読むのをお勧めします。
この作品、無茶苦茶良かった。エロ漫画の枠を超えてる。
ストーリーが見事で、すごく素敵な大人のSFでした。
海面が上昇し、街が水没してゆく世界が舞台。
そこで暮らす人々の、男女の営みを描いたオムニバス。
全体的に明るいテイスト。
明るくて可愛くて面白い。なのになぜだろう…読むほどにその明るさが切なくなる。
ラスト、感動しました。
まさかオトナ作品でこんなに感動するなんて。
バラバラの話に見えて、実は全て繋がっています。
読後感がすごくよかった。
それは彼らとその人生が、とても優しく力強い視点で描かれているからだと思う。
アダルト作品なので、かなり激しい性描写が入ります。苦手な方は注意。
しっかりしたストーリー、愛に溢れた優しいエロを求めている方におすすめです。
レビューを書いているときに気がついたけど、先生の新作が出てますね。「レジスタ!」は青年漫画枠なんだ!うわー、これ絶対読む… -
圧巻の面白さ2025年4月12日2巻まで読了。
『BLUE GIANT EXPLORER』のNUMBER8先生が原作担当。
すっごく面白かった。二巻一気読み。話が一直線に進むので、読んでいてダレない。スリリングな演出がとても上手い。
この作品、まだ連載中で完結していません。続き…続きをください…。
読後、いろいろ考えさせられる。
自分だったらどうするか?何故こんなことが起こったのか?そして弟のいる場所――。
話の中にずっと呑気なネタが入ってきて、それが合うか合わないかで評価は分かれるかも。多分、これにも意味があるとは思うのですが…。
あらすじも何も見ずに、真っ白な状態で読み始めるのがおススメ。
読み返すと結構ツッコミどころはあるのですが、面白い。細かいことは気にせずにこのまま突っ走って欲しいと思います。
青年マンガらしい、ハラハラドキドキなエンターテインメント作品。続きが楽しみです -
お宝探しは永遠のロマン2025年4月8日ギャンブル狂の父と暮らし、毎日苦しい生活を送っている主人公。ある日父が有り金をすべて持ち出して消えた――。
高浜寛先生の最新作。やっと読めました。
舞台は現代、熊本県天草。
高浜作品の中では、この作品が一番読みやすいと思いました。
天草にまつわる埋蔵金をめぐる物語。
高浜先生の莫大な資料に裏付けされた蘊蓄が、青年漫画のよくある冒険譚とは一線を画しています。ファンタジーというより実録ルポに近い。幕間に入る天草ローカルネタも楽しい。
タイトルの意味がすごく気になる。
一巻は舞台も整い、いよいよこれから冒険が始まる…という感じ。
続きが楽しみです。 -
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あ”ーーーーーー!!!2025年4月4日続きを!!続きをくださいお願いします!
と思わず叫びたくなる作品でした。
動物園の閉園作業のアルバイトに応募した大学生の北川は、そこで超好みのムチムチふわかわ園長・ハルさんと出会う――。
閉園予定の動物園というかなり特殊な設定。動物園の裏側を見ているようで、それだけでも面白いです。
そして絵が上手い…人も動物もすごく上手くて可愛い。
ハルさんの優しい笑顔ともちもちボディ。フワフワの髪。…ほんとに気持ちよさそう。
前後編完結なのですが、もっとずっと読みたかった…
もっとむちむちモフモフしてほしい!
二人の続きが読みたい!
単行本化したら絶対買う!!お願いします続きをください!!!
動物が大好きな二人の、優しくて可愛い物語。
絵、キャラ、ネーム、全てよかった。なぜ二話で終わらせたのかほんと謎。続きが読みたいと叫んでいたら続きを書いてくれないかなぁと期待しつつレビューを書いています。
続きが読みたい…… -
ハーフアップの魔性の男2025年4月2日週刊誌のフリーライター・和久井と、取材中に出会った大学生・忍の物語――。
新刊作家買い。発売前から楽しみにしていました。
サクサク読める導入部、二人の出会い、深まってゆく関係…。
構成、作画、キャラ…マンガ的に高いレベルで安定している作家様。とても読みやすくて面白い。
受け様の忍が素敵だった。
華奢で繊細そうに見えるけど、実は結構タフな男前。綺麗で優しい。そして一途。和久井をまっすぐに見つめる瞳が本当に綺麗。
…これはノンケでも落ちますわ…魔性の男はあなただと思うわ…。
キスシーンが滅茶苦茶よかった。大人の男がうっかり恋に落ちる瞬間…みたいな。そんなキス。
攻めの和久井の過去が中盤明らかになってゆくのですが、彼をトラウマから解き放ったのは、忍のぶれない強さだったと思う。
1巻で綺麗にまとまっています。
重さと軽さのバランスも良く、いいドラマを見たような爽快感。社会科見学最高。
しっかりしたストーリー、魅力的なキャラ、美しい作画…ベテラン作家様の安心して読める作品。ご馳走さまでした -
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ボーダレス2025年3月18日うーわー、この作品、滅茶苦茶面白かった。
読み放題。4巻まで読了。
大好きなチンアナゴの帯をきっかけに、着物の世界に魅了された女性・撫子の物語――。
粋がなんぼの世界に、こんなこと思うのは大変野暮だと思いますが。
作画コストがヤバそう
マンガの生産性を考えると、服の柄は無地ほどコスパが良いと思う。そもそも着物の柄やコーディネイトを一から考えるだけで大変そう。それを全ページ、素晴らしいクオリティで描かれている。
で、さらにすごいのが一貫して貫かれているテーマ性。
あくまで私のイメージですが、現代の着物の着こなしって
・ブーツを履いてレースのブラウスを中に着る…みたいにカジュアルに着ている人
・昔ながらの王道の着方をする人
の二つに分かれていると思う。
その両派の魅力をバランスよく織り込みながら面白いストーリーを作るって、言うのは簡単だけど、実際に作り出すのはかなり作家の力量がいると思う。
4巻、素晴らしかった。面白すぎてリアルで声を出して笑ったのは久しぶり。しかも胸にじわっときて、爽快感もあって最高でした。
昔ながらの着方派も、自由に着る派も、着物になじみがない派も…多分全員楽しめる作品。
読み放題対象。おすすめです。 -
美しい2025年3月14日社交ダンススタジオで出会った、就職活動中の大学生・晃介と、アラサー会社員・淳の物語――。
数ヶ月前、単話で偶然出会った作品。
第一話を何気なく試し読みをした瞬間……心を鷲掴みにされました。
最近の新人作家さんてどの作家様もすごいですが、その中でもこの作品は心を打ち抜かれるような衝撃。
作画、構成、コマ割り、キャラ…すべてが新人とは思えない完成度。カメラワークがすごく上手くて、鮮やかなシーンで読者を一気に物語の中に引き込んでゆく。
二人の気品のある美しさが印象的でした。
品があって、色気もある。
そんな魅力的な二人がどうしようもなく惹かれてゆく姿に、こちらまで心臓バクバク…。単話で追っていた時、何度「あ”ーーー!!!」と叫びながら続きを待ったことか…。
絵が本当に綺麗なうえに、ストーリーも上手い。展開も、見せ方も。200頁一気読み。
そして、きちんと人間が描かれている。
そのすべてが優しく、誠実で。
葛藤しながらも誠実に生きようとする二人が好きでした。
絵も物語も、夢を見ているみたいに美しかった。
作者様のXで、元になった曲が紹介されています。
その曲を聴きながら読み返していたら、あまりにも綺麗で少し泣きたくなりました。
この作品、大っっっっ好き。
この作品は自分のマイベストBL2025になるような気がする。
今だけ単話のほうで1話まるっと読めます。この第一話だけでも…是非。
透明感のある美しいBLを探している方に。
熱く 強く おすすめします。
(覚書:Keri Noble - Falling, 3/14 01:25 Post) -
美しい2025年3月2日70歳まで家族のために仕事一筋だった男性が、子供のころから憧れていたクラシックバレエに挑戦する物語――。
全5巻。オールフルカラー。韓国の作品で、ページ送りが逆です。
以前1巻無料で読めたとき、絵の美しさに一目惚れ。
透明感のある色彩が見惚れるほど綺麗。
主人公は70歳のおじいちゃん。
ずっと憧れだったバレエを始めようとするのだけど、家族みんなに反対されるし、体は思うように動かないし……。
でも、本当の戦いが始まるのは2巻からだった。
そこからが圧巻でした。何度も目頭が熱くなる。
作者様が3巻のあとがきで「70歳のおじいさんがバレエをするという一風変わった設定が全面に出ていますが、実は普通の家族の話なんです」という言葉が胸に落ちる。
どこにでもある話…だからここまで深く胸に染みるのだと思う。
バレエのシーン、素晴らしかった。ダイナミックでドラマティック。物語の中にバレエがすごくうまく組み込まれていて、5巻のパ・ド・ドゥがもう…。。。
試し読みとあらすじで気になった方は、そのまま迷わず購入していいんじゃないかな。
夢と、人生と、愛の話。
とても美しい物語でした。 -
One Day ではなくて Day One2025年2月28日うわ~~、流石…。
読んだあと、思わずため息がでちゃった。
この短さの中で、なんでこんなに素敵な世界が描けるんだろう…。
ギター片手にお店をまわる流しの花村と、店にいた通りすがりの客の物語――。
読み切りです。1話で綺麗に完結しています。
阿部あかね先生が描くギターの流しが主人公の話とか、面白いに決まってる。試し読みもせずにそのまま購入。
舞台も物語も大人の世界。
先生の描かれる夜の街はふわっと優しく、温かで。
サラッと読めるのに最後は幸せな気持ちに満たされて、すごい満足感。
とても素敵な短編でした。オススメです -
君と共に見る景色2025年2月27日仕事中に過労で倒れ、祖父のいる田舎に帰省したカメラマンと、そこで出会った神様の物語――。
先日読んだ短編「ゴッド・ブレス・ユー」がすごく好きだったので新刊作家買い。
傷ついた主人公がアマとの出会いの中で次第に癒されてゆくのですが、後半から意外な展開に…。
絵もストーリーも読みやすく最後まで一気読み。
ほぼエロなし、ストーリーメイン。少しほろ苦い、優しい物語でした。
ファンタジーとしては、最後のところはもう少し説明がほしかったかな。。。
二人の笑顔が印象的でした。
泣き笑いの笑顔が、可愛いけれど切なかった。
美しい景色を愛しい人と共に見た思い出は、その人の魂の中でずっと残り続けるのかも…ね。
新刊ですが3/3まで30%オフのセール中。 -
人が人であるには2025年2月20日ふんわりした優しいタッチの絵。サクサク読める読みやすさ…。そこから一気に引きずり込まれる、戦場のリアル。
壮絶です。
ペリリュー島の圧倒的に不利な戦況下では、上官も下級兵士も善人も悪人も関係なく、全ての命が消えてゆく。
ペリリュー島には当時1万人の兵士が送り込まれ、生き残ったのは34人――。
私はレビューを書くとき2回は読み返すのですが、この作品だけは読み返せなかった。
でも読んで何年も経っているのに、今も彼らの生きざまを思い出す。
人が人として在るためには、その人の心のよりどころとなる、ゆるぎない何かが必要なのかなと。
主人公の田丸は、吉敷がいたから人としていられたのかな……と。
外伝で描かれている主人公のその後の話も重く、深く、切なかった。
いろんなシーンが焼印のように心に焼き付いて、忘れられない作品。
このレビューで400件目。なので自分にとって特別な作品にしました。
2025年12月5日にアニメ映画として劇場公開予定。
映画版にも武田一義先生が脚本等に深くかかわっているらしいです。10巻の大作をどこまで映画として落とし込むのか、かなり悩まれたと記事で読みました。必ず観に行こうと思っています。 -
16本の向日葵2025年2月17日どこの書籍サイトのレビューでも評価が分かれている作品。
たしかにこれは評価が分かれそう…。
無理やり番にされたオメガの人紀と、人紀に執着する世継の物語――。
かなり怖かった。
執着というレベルを超えている。
ほぼ犯罪なんですが、彼の理由と生き様は色々と考えさせられる。
苦しみながら繋がる2人の姿に、とても複雑な気持ちになった。
他に道はなかったのか。
彼らの選んだ道を愛と呼べるのか……。
物語を読み終わったあとの、苦い余韻が好きでした。
闇系が好きな人はハマるんじゃないかな…。
必要最低限だけ見せて、見えない部分を読者に想像させる手腕が見事。
端正な筆致と構成で、読み始めたら一気読み。
タイトルはひまわりの花言葉です。
この二人、これからも16本な気がする…。
二人がいつか笑顔で99本の向日葵を抱きしめる日が訪れますように -
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すごい画力2025年2月15日怖がりな編集者と、謎の怪奇小説家が繰り広げる心霊見聞録――。
太くて力強い線。しっかり描き込まれた、味のある風景。
冒頭から雰囲気満点、ワクワクしながら読み始めたのですが…
1巻は物語のノリに全くついてゆけず、途方に暮れました。。
主人公が「怖すぎると気絶する」という設定にずっと違和感があって。
1巻はどうにも話に乗れないまま2巻に入ったのですが、2巻からがとてもよかった。さりげに貼られていた伏線も回収され、すっきり爽やかな読後感。
星の数をかなり悩んだのですが、1巻が星3で2巻が星5…なので星4――ですが、この作品は時間をおいて読み返したらまた評価が変わってくるような気がします。
先生の新作「星と海のメルヒェン」をチェックしたら、「シャラクナ」とはかなり違う画風…すごっ。
メルヒェンはとても可愛い感じ…こちらもいつか読みたいな -
愛と官能と心の鎖2025年2月4日新刊作家買い。
明るくて格好いいクラスの人気者・眞白と、眞白のクラスに転入してきた転校生、時鷹の物語――。
序盤から主人公の背景が謎に包まれているのですが、彼の過去が次第に明かされてゆく中盤からがすごかった。
最初のピュアな印象と違って、かなりエチシーンが出てきます。
色々巧いな~と思いながら読んでいたのですが、最終盤、クライマックスのエチシーンがすごく素敵だった。
魂と魂が触れ合うような。二つの魂が重なり混ざり合うような――。
彼の心をがんじがらめに縛っていた心の鎖。
その鎖を断ち切り、解き放ったものの深さに胸が熱くなった。
この作品は来年のBLアワードに来ると思う。きっと来ると思う。BLの良さがこれでもかっていうくらい詰め込まれた作品。
ネタバレなしで、とにかく読んでみてほしい。
優しくて深くて胸にしみる物語。
この作品、ものすごく好き。 -
尖ってる和菓子職人×クセ強めのパティシエ2025年1月30日この作品、すっっごく良かった!!電子コミック大賞70%クーポンを使って購入したのですが、予想以上の大ヒット。ポチってよかったぁぁ!!!
堅物和菓子職人・白川と、チャラいパティシエ・佐野の物語――。
とにかくこのパティシエのクセが強いです。チャラくて五月蠅い。くどいほどチャラい。
そしてその相手が、頭ガッチガチの堅物、職人の白川。
どちらもアクの強い強烈なキャラで、物語についていけるか最初かなり不安だったのですが…。
見事でした。
頭ガチガチの唐変木が、彼との出会いで少しずつ変わってゆく。
変化してゆく世界の鮮やかさとワクワク感で、どんどん物語の中に引き込まれていった。
スイーツを舞台にしたお仕事BLとしても本当に面白かったけど、その中で二人の距離が近づいて行く過程も見事。優しく楽しいだけでなく、きちんと大人の苦みも入ってて、読み終わったあとはふわっと幸せな気分に満たされる。
キャンプ先生の作品の中では「悪友」が一番好きだったのですが、こちらも同じくらい好きかも…。素晴らしかった。
エロ不要、ストーリー重視、個性が強くて一癖あるBLが好きな方に全力でおススメします -
ゴシック×ダークファンタジー2025年1月22日世界の裏側で、異形(グレニマル)を狩る男たちの物語――。
この作品、表紙もカッコイイですが、中はさらにカッコいいです。
冒頭の「第0章/プロローグ」は序章で、メインストーリーは次の章から始まります。
シャーロックホームズとか切り裂きジャックが出てきそうな、19世紀末のロンドンっぽい世界観。移動手段は馬車。
このゴシックな絵と雰囲気が、最高によかった。
主人公が影のあるイケメンで、激しいアクションシーンもスピード感があってカッコイイ。
背景も衣装デザインも1頁1頁がまるで絵画みたい。絵が本当に綺麗。
1巻読了しましたが、物語はまだ序盤…内容は青年マンガらしくまぁまぁグロくてハードだけど、そこがいいです。ストーリーも面白かった。
ダークファンタジー、バディもの、シリアルキラー、トラウマ、人外、剣士やイケオジがお好きな人におススメです -
透明感のある美しさ2025年1月18日三話まで読了。
この作品、すごかった。最近の新人作家さんてみんなすごいけど、その中でも驚愕するほどのインパクト。
心を射抜かれるってこういうことかも…。とにかく全てが美しい。
二人の気品のある美しさ。
華やかなダンスホール。
懐かしいけれど胸が痛む、思い出の曲――。
絵も物語も構成も、とても新人作家さんとは思えない完成度。
元々カメラワークが得意な作家さんなのかな。社交ダンスという舞台がすごく合ってる。
大人が仕事のあとに集う、夜の社交場――。
この洗練された大人の雰囲気に、就活中の主人公というフレッシュな組み合わせもすごくいい。
…第三話が。第三話が…っっ!!(吐血)
続きを心して待ちたいと思います。
【2025.2.7 追記】4話読了。3/14に単行本が出るからそれを待とうと思っていたのに…我慢できませんでした…。四話も最後が「うぴゃー!!!」だったです。物語の引きが上手い…上手すぎる… -
超絶怒涛のエンターテイメント2025年1月13日約3年ぶりに書かれた日高ショーコ先生のBL。
内容が難しいと聞いていたので、自分に理解できるか不安だったのですが…。
大丈夫でした。
たしかに難しかったけど、読み手に分かるようにように工夫されてる。
その上で圧倒的構成力で、読者をアノマリーな世界へ引きずり込んでゆく。
とてつもなく面白く、一度読み始めたら止まらない。
BL要素は薄いです。エチエロほぼなし。
濃密な恋愛模様というより、怒涛の展開を楽しむ上質なエンターテイメント作品。
パズルのように組まれた精巧な仕掛けに、ただ身を任せて酔いしれる。
本当にストーリーが凝っているので、読み返すとさらに面白さが増します。
BL界屈指のストーリーテラーが描く、過去と未来をつなぐ壮大な物語。
日高ショーコ先生の天才的な構成力…やっぱりすごいな…。
SF、ミステリ好きにおすすめです。 -
大正義オメガバース2025年1月3日わぁ~この作品、すっごくよかった!
試し読みでピピっときたのでセール衝動買い。
アクシデントでたまたまルームシェアすることになった大学生、樹望と凛久の物語――。
毅然とした美しいオメガと、優しくて強いアルファ…オメガバースの中でも、この組み合わせって大正義だと思う。
すっきりした綺麗な絵。テンポの良いストーリー。オメガバならではのネタをうまく使いながら、でもオメガが可愛そうにならない、ノンストレスの面白さ。
とても魅力的な二人でした。
二人とも芯が強い。キャラとその背景がきちんと押さえてあるので物語に厚みがあって、大満足の読後感。すごく好きだったので、そのまま番外編も即買い足しちゃった。。
番外編もエロだけかと思いきや、二人の一面が垣間見れて、ラブもあって、こちらもとても好きでした。
1/9まで30%オフのセール中。おすすめです -
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圧巻2024年12月18日3巻完結。
鬼の血を引く一族を描いたオムニバス。
歴史音痴な私…最初は内容が難しそうで不安になったけど、そのまま読み進んで大丈夫でした。
この作品は特に作画がすごい。美麗な背景、緊張感のあるアクション…特に3巻がすごかった。
流れるように進む戦闘シーンと、クライマックスで2頁ぶち抜きで描かれる大ゴマの迫力。痺れるほどカッコイイ。
ストーリーは最初どういう方向に進むのか全然わからなかったけど、3巻まで読んで納得。なるほどこういう物語だったのか――。
あらためて表紙を見返したとき、タイトルに込められた意味にぞくっとした。
読むなら是非3巻まで読むことをおすすめします。
熟練の画力で描かれた影の歴史絵巻。
美しく、切なく、深かった。
レビューは少ないですが、もっと評価されてほしい一冊 -
この胸の痛みと愛しさを2024年12月13日今月は新刊ラッシュでお小遣いが大ピンチなのに、ど~~~してもこの作品は我慢できなくてポチってしまいました。。
同じアパートに住んでいる、売れないホストと小説家の物語――。
今回私は「丸眼鏡の魔性」という、新たな扉を開いたかも。。
サイトーさんの顔面が完璧なんです。そこに丸眼鏡という癖のあるアイテムが追加され、絶妙にマッチしてる。彼のふと見せる表情や仕草がぞくっとするほどカッコいい。
そして八重歯の童顔ホスト・タカヤ君。
二人が出会うことによって、暗闇を歩いていた二人に光が差し込む。
ひとりぼっちで泣く夜に。
どうしようもない後悔で眠れない夜に…
それでもいつか朝は来ると。
背中を押してくれるような物語。
朝の光に包まれるような、清々しい読後感。
山田ノノノ先生の作品はいつも力強いメッセージと意志が込められていて、そこが私はたまらなく好きです。
作品を発表するたびにいつも新しい側面を見せてくれる山田ノノノ先生――これからも応援しています -
選ぶということ。選べる、ということ2024年12月9日いま私が一番注目している作家様。
前作「俺はヒロインになれません。」がとても面白くて、次に読んだ「ブランクコード」で心を射抜かれました。最近のBL作家さんでここまで心の影を正面から描いてる作家さん、見たことがなくて。
先生の最新作、とても楽しみにしていました。
今回の作品は夜間学校が舞台。中卒のアラサー元ホストと、秀才DKくんの物語。
サクサク読めてギャグっぽいのに、読後に胸が熱くなるような感動があるのは、テーマの掘り下げが鋭くて深いからかな…。
主人公がすごく優しい。しかもその優しさを周囲に気づかせない心配りまでする子で、心から応援したくなる。
でも彼の心を縛っているものは想像以上に根深いもので……。
これ以上は何を言ってもネタバレになりそうなので割愛するけど、とても綺麗でロマンティックな物語でした。なんというか、ディアプラスっぽい。
読むなら見開きで読める環境で、是非。
サノアサヒ先生の作品、すごくいいですよ。読ませるストーリーと、ちょっと癖のある魅力的な作画。深いテーマ性…。おススメです -
イグナートの花嫁【単行本版(シーモア限定描き下ろし&特典付き)】
唯一無二の無垢な世界2024年12月6日新刊作家買い。今回の舞台は本格ファンタジーということで、発売前から楽しみにしていました。
もりもより先生の新作、想像以上にすごかった。神がかってる。
1頁1頁が息を呑むほどの美しさで、そのたびに立ち止まる。
人物も背景も小道具も、細部まで美しい。
その中で一番美しさが際立っていたのは、主人公の穢れのない美しさ。
こぼれる涙が眩しいほど綺麗。
ストーリーは前作よりすっきりしていてわかりやすく、それが絵の美しさをさらに際立たせてる感じ。一度この超絶美麗な世界に足を踏み入れると、魔法をかけられたみたいにどっぷり没入してしばらく現代に戻れなかった。
リタの村を出た理由が…ああああ……。
1巻は続きが気になる感じで終わっていますが、それでもすごい満足感。素晴らしかった。もりもより先生の魂まで感じるような作品でした。
続きを心して待ちたいと思います -
スルメ漫画2024年11月30日地味で無表情でもっさりしている、フジイという男。
どこにでもいそうでどこにもいないフジイの日常と、それを取り巻く人々の物語――。
淡々と話は進むのに、ものすごい吸引力。かなり面白いです。
11/30まで1巻無料で、1巻読み終わった時には秒で3巻まで大人買いしてしまいました。。
友達と飲んで笑って楽しい日もあれば、何をやってもさえない日もある。
平凡でささやかな日常の中で、人の生き方や幸せをさらりと問いかける。
オチもクライマックスもないのに強く印象に残る作風…誰にでも描けそうで描けない世界。
何度読み返しても味がある、スルメみたいな作品。
【2025/4/18追記】2025年マンガ大賞第2位、おめでとうございます!! -
スクールカーストの両雄2024年11月28日びっくりした…まさか自分がこの作品で泣くとは思わなかった……。
陰キャを自認するゆうちゃんと、ハイクラス陽キャ・かけるの物語。
子供の頃は仲が良かったけど、いつしか学校のカースト制度に飲み込まれ、疎遠になっていた二人。
二人を隔てる心の壁は厚くて高く、「この二人、どうやったらくっつくの??」と思いながら読んでいたのですが。。。
クライマックスでとんでもない方向に話がぶっ飛んで思わず吹いた。
シリアスなのか笑っていいのか分からない。読み手の想像を450度くらい回転した斜め上の方向で攻めてくる。なんだこれはwwww
奇想天外で破天荒に見えたけど…実にまっすぐな恋でした。
その純粋さと不器用さに胸がいっぱいになって、いつの間にか泣いていた。
読み終わったあと、思わずため息をつきながら「すっごいな…」て声が出ました。
かなりアクが強いキャラとノリなので、合わない人はいるかもしれない。
私は好きでした。ものすごく好きでした。
個性的なBLが好きな人に熱くおススメします。 -
優しい関係2024年11月25日新刊衝動買い。「根暗とギャル男」の作者様。
カメラマンの飛野とアシスタントの光雄を描いた表題作の他に、短編が1本入っています。
シンプルな線。光と影の美しさ。テンポの良いストーリー…読んでいて気持ちいい。
二人のキャラも魅力的だった。
完璧主義者で周囲と衝突しがちな主人公を、ふわりと包み込む光雄がいい味出してます。
正反対な二人がぶつかりながらも混ざり合い、次第に優しい空気を帯びてゆくところがとてもよかった。
BLというより、良質なヒューマンドラマみたい。面白かった。
タイトルに深い意味が込められていたのね…。
エロも甘々もないですが、静謐で透明な空気感がすごく好きでした。
この雰囲気、この感じ…好きな人はきっとハマると思います。
素敵な作品でした。 -
AIが究極に進化した未来2024年11月21日作家を目指していた菅井は、余命一年と宣告され、コールドスリープの臨床実験を受ける。100年後に目覚めた世界は、AIが人類にとってなくてはならなものとなっていた――。
1巻まで読了。かなり本格的なSF作品。
AIと人類の未来を描いているのですが、『いやあり得ないだろ~』と『…もしかしたらあるんちゃう?』がせめぎ合って、情緒が忙しい。
主人公がコールドスリープに至った過程がリアルで、序盤から一気に物語に引き込まれる。
主人公は愛する人に何も伝えないまま100年の眠りについてしまうのですが、目覚めたあと彼がとった行動と決意……それにAIと文学がからんできて、目が離せない面白さ。
文学について語られているシーンが鋭く深い。SFならではの視点で、本好きならさらに楽しめると思います。
サイエンスフィクションの側面だけでなく、きちんと人間を描いているところがいいなと思いました。
100年後に目覚めた世界で、彼はこれから何を見て、どんな物語を紡ぐのか―― 次巻がとても楽しみです -
165pから読むダークファンタジーBLの最高峰2024年11月16日読み放題より。
エクソシスト(悪魔祓い)のランスと、警察官ギルバートの物語。
海外の作品なので、ページ送りが逆です。
普通は右から左のところを、左から右へ進みます 。
とりあえず読んでみたら、左右逆の違和感がすごくて、内容が全然頭に入らない。。。
仕方ないのでレビューを参考に、165ページから読み始めました。
…すごい。この方法で読むと、目が慣れてかなり読みやすい!
(※注意 165頁~の話は、キャラの核心に触れます。ネタバレになるので、この方法はあくまで最終手段としてやった方がいいかも)
……さて、そんなイレギュラーな読み方をしてでも読みたかったこの作品。
絵もストーリーも素晴らしかった。
よく表紙は綺麗なのに、中身は……っていうことがあるけれど、この作品は最初から最後まで、圧巻の美しさ。しかも攻め様が鼻血モノでかっこいい…。
物語はかなりハード。
容赦なく残酷なシーンが入るので、相当覚悟して読んだほうがいいと思います。
一応ラブもありますが……甘くはないです。エロも控えめ。BLとして読むと、好みは分かれるかも。。
でも、ダークファンタジーとしては最高でした。
どこまでも堕ちてゆくような深い闇。
魂が引き裂かれるような苦痛と絶望――。
『In These Words』が好きな人だったらきっとハマると思います。
凄惨さは In These wordsと同レベルでえぐいです。
でも同じくらい…恐ろしくも美しい世界でした。
2025/1/31まで期間限定で読み放題で読めます。
闇系が好きで、ダークでハードで重い作品が好きな方におすすめです。 -
特濃クライムサスペンス2024年11月13日男は病院のベッドの上で目が覚めた。目が覚める前、何か悪い夢を見たような気がしたが、男は自分の名前も過去も、すべてを忘れていた――。
読み放題。
2022年電子コミック大賞ノミネート作品。
表紙の妖艶な美しさに惹かれて読んでみたのですが、この作品、すっごくおもしろかった!!!!
謎だらけの冒頭からどんどん引き込まれ、最後まで一気読み。
作画も素晴らしかった。
アウトローな男たちの色気が炸裂しています。
ずっとハラハラドキドキの展開で、最後まで展開が全く読めなかった。
ページ数の関係かな…最後がちょっと駆け足だったけど、上下巻のボリュームで、それぞれの人生、苦悩、心の闇まで描いているところが見事。
青年マンガらしく一部凄惨なシーンが入りますので、苦手な方は注意。
この作品を読み放題で読めたのはすごくお得感がありました。
クライムサスペンスやノワールものが好きな人におススメです。 -
初恋アイスクリームー僕、男の人を好きになりましたー【単行本版(限定描き下ろし付き)】
サクラ サク2024年11月9日いま新規登録キャンペーンということで、初めて読み放題に登録してみました。
シーモア読み放題の中で、一番読みたかったのがこの作品。
表紙のキノコ頭がどうしても気になって、ずっと手が出なかったのですが…すっっごくよかった。今までキノコ頭とスルーしてごめんなさい。本当に、ガチで、めちゃくちゃよかった。
初恋のときめきと、もどかしさと、甘く切ない胸の痛みと……はぁ、甘酸っぱい。。
でもこの物語、それだけじゃなかった。
たとえ恋に落ちて、どんなに相手が好きだったとしても…自分はここまで相手に対してまっすぐ向き合えるかな?と読みながら思った。
どんなことがあってもぶれない勇気と優しさに、ちょっと泣きそうになりました。
ちべた店長先生、やっぱり好きだな…。
先生の新作、心待ちにしています -
人口100人というパワーワード2024年11月1日新刊作家買い。本当はもう少し待って買おうと思ってたけど、試し読みをしたら止まらなくなってしまいました。。
池袋で仕込み屋をしてる男と、猪突猛進な純情ピュア男子の物語――。
テンポよく話が進むのは、「人口100人」というパワーワードのお蔭かな。これさえあれば、どんな状況でも「人口100人だからね!仕方ないね!!」って思っちゃう。
ストーリー展開は早いけど、心の繋がりの描写はとても丁寧でした。
大切に育てた関係だからこそ、やっと結ばれたときの多幸感……プライスレス。
ビジュアルも性格もイケメンな二人。忍さんのエチシーンの初々しさと雄みが最高でした。この作品は続編が読みたいな…もっと二人を眺めていたかったです。
先生の作品の中では、かなりライトテイスト。
頭真っ白にしてサクッと読むのが正解かも。王道できっちり楽しい、ピュアなラブストーリー。
ライトな作品も、重厚な作品も自在に描き分ける作家様。現在連載中の本格ファンタジー「千年紀末に吠える恋」も超おすすめです -
猫と、愛と、戦争と2024年10月25日太平洋戦争中、兵士の防寒用コートにするため、たくさんの犬や猫が「国へ供出」されたそうです。
物語の舞台は昭和19年 北海道。
東京から嫁いできた、たまさんの物語――。
嫁ぎ先の見知らぬ土地。最初は夫の顔さえ知らないまま嫁いだけれど、少しずつ周囲の人とも親しくなってゆく。
大切な人。愛おしい生活。
明るくふんわりした主人公おかげで、今のところ物語に悲惨さはないです。
だけど愛するもの全てを奪おうとする戦争については、かなりリアルに感じました。
戦時中の家族って本当にこんな感じだったんだろうな…と思うと身がすくんだ。
「戦争?そんなもん知るかよ」と暴虐の限りを尽くす子猫のチャペが可愛かった。
この物語、どういう結末を迎えるんだろう…。
続きを心して待ちたいと思います -
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甘くて優しい物語2024年10月19日わ~この作品、すっごくよかった!!
初読み作家様。試し読みでヒロインに惹かれ、新刊衝動買い。
26歳おひとりさまOLの七海が、帰宅途中に公園で倒れてた男をうっかり拾ってしまう物語。
主人公の七海さんがとても魅力的だった。
さりげなく優しい大人の女性。誠実で情に厚く、ちょっとお人好し。
それに付け込もうと画策する颯太との攻防が面白い。
イケメンで人当たりのよい颯太、ヒモが本職かと思ったら、実は二十歳の学生で。
最初は打算だったのが、次第に彼女に本気になっていく姿がたまんない。。
二人の背景がだんだん明らかになっていくなかで、お互いがかけがえのない存在になっていくところがとても素敵でした。
絵の美しさ、魅力的なキャラ、爽やかで幸せいっぱいのラスト…新刊衝動買いだったけど、予想外の大ヒット作品でした。おススメです -
この美しく残酷な戦場で2024年10月8日ひ…ひえぇぇぇぇぇ……。
強烈なインパクトのある作品でした。
奄美群島。絶滅の危機に瀕した蝶人を保護するため、人間が管理している蝶人保護区が舞台。
そこでつがいのマイと暮らしている、心優しい蝶人・忍野の物語――。
優しいタッチの絵ですが、かなり厳しい世界観。
読んでいて一番きつかったのは、「つがい」というシステム。
絶滅危惧種の保護ではよくあることだけど、ぞっとするような制度にザワザワと胸騒ぎが止まらない…。
その無慈悲な世界が、読者に鋭く問いかける。
幸せとは?愛とは?自由とは?
エンターテイメントに徹しつつ、深いテーマに貫かれているのがすごい。
主人公の忍野君が、すごくいいやつです。
切ないほど優しいけれど、それ故にずっと色々なものと闘ってます。
どうか彼が報われますように――。
凄惨なシーンもありますが、タッチがふんわりしているので私は大丈夫でした。
魅力的なキャラ、怒涛のストーリー、美しく残酷な世界観…没入します。一度読み始めたら止まらない、抜群の面白さ。超おススメです -
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10/1…今日まで2巻無料!!2024年9月30日うわー!!この作品、すっっっごく面白い!!!
一昨日「悪魔さんとお歌」を読み、それがとても好きだったので作者様の作品をチェックしていたら、こちらの作品が2巻無料だったので読んでみました。
勇者が魔王を倒して平和が訪れた世界。
道具屋の需要は減り、倒産の危機を迎えている店の店長・ムラビトが主人公。
絵が綺麗で読みやすく、ストーリー展開が上手いです。
ビシッと話に筋が通っていて、たまにほろりとさせられる。
キャラが本当に魅力的。みんな一癖あって、強い意志を持ってて、心根は優しい。
「悪魔さんとお歌」は結構ダークでシリアスな世界観だけど、こちらは一転、明朗でワクワクするような面白さ。読んでいてすごく楽しい。これはハマる…。
10/1まで二巻まで無料!今すぐ読んで!!超オススメです -
面白かった!2024年9月27日新刊作家買い。
炎天下の中、バス待ちのためふらりと入った写真展で、肩にタトゥーが入った謎のモデルに一目惚れした男子大学生の物語――。
のきようこ先生、大好きです。キャラが魅力的でストーリーが面白い。
今回の大学生の赤羽くんもとてもよかった。純情で、誠実で、一生懸命。
どんどんお互い惹かれあうけれど、慣れない恋にずっと二人でアワアワしてるのが可愛いかった。
赤羽くんの葛藤も、深川くんの過去も、本当にありそうな話で身につまされる。
読み終わったあと、もう一度表紙を見返して胸がグッとなった。
書き下ろしもよかったです。
穏やかで優しい世界…そっか、たまには勝ってるのならよかったww
さらりと軽く読めて、読後温かい気持ちになりました。面白かった! -
ヤギ!柴!売れない芸人!2024年9月24日阿部あかね先生の描くお笑い芸人モノ、大好きです。しかも今回はヤギと柴まで登場するの!?こんなん面白いに決まってるやん…と、発売前からすごく楽しみにしていました。
相方が突如売れ始め、仕事が激減中の田辺と、帰省先の電気屋の息子・爽の物語――。
阿部あかね先生の作品の中では、多分一番動物が出てきます。
先生、動物の絵もすっごく上手い。柴はもちろん、鶏もヤギも滅茶苦茶可愛い。
のどかな田園風景を眺めながら、縁側で採れたて卵のたまごかけご飯…うわー、めっちゃ癒される。。
このままのんびりほのぼの終わるのかと思いきや、そこは阿部あかね先生。
さらっとほろ苦い大人の世界が入ってくる。
こんなに明るくのどかな世界の中で、しっとり大人の恋愛模様を描ける阿部先生ってやっぱりすごいなと思いました。
流れるようなストーリー、一コマで語る心の機微、台詞の巧さ…。絵もストーリーも熟練の職人技。すっごく面白かった。とってもハッピーで素敵な物語。オススメです -
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市井に生きる人々の物語2024年9月17日某サイトの書籍レビューを見たとき、一瞬、息が止まりました。
齋藤なずな先生!?懐かしぃぃ!!!
30年以上昔の話。
雑誌に掲載されていた先生の短編が、ものすごく好きでした。
その名前を聞くだけで当時の自分を思い出すほど、自分にとって特別な作家様。それが30年以上の月日がたった今、また先生の作品を読めるなんて思ってもいなかった。
絵のタッチはかなり変わってるけど、この構図、この視点、この哀愁……まさに齋藤なずな先生の世界。
「牛の行く」を読みながら、高い文学性がこの作家さんの魅力なのかなと思った。
体は衰え、蓄えも心細く、ただ一人――。
それでも人生、悪くないよと。
作品の向こうで先生がカラカラと笑っているような気がした。
濃厚な死の影とリアルな孤独が読んでいて少し辛かったけど、すべてを受け入れ、包み込むような優しさがじんわり胸に染みる。
ただ優しいのではなく、どこか諦めにも似た、ひんやりとした複雑なテイストがすごく好き。
齋藤なずな先生、また先生の作品に会えて嬉しいです。
これからも先生の描く世界を楽しみにしています。 -
おかんは強し2024年9月16日ハロウィンの日。弁護士のジエンは息子が見知らぬ男を刺し殺すのを、目の前で目撃する。
息子は現行犯で逮捕され、衝撃を受けながらその夜眠りに落ちたジエンは、目が覚めたら事件の前日だった――。
イギリスが舞台のタイムリープもの。
このタイムリープがちょっと見たことのないパターンで、そこから物語が一気に面白くなってゆく。
読む前は「小説でタイムリープものって難しいかも?」と思っていたのですが、ストーリー構成が本当に上手くて全く混乱せずに読めました。
次第に事件の全容が明らかになってくるのですが、次々と起こる予想外の展開に唖然とし、作中ずっと気になっていた大きな謎が、最後……。
一度読み始めたら止まらない、極上のエンターテインメント作品。
すっっごく面白いです。時間を忘れて一気読み。海外ミステリでこれだけ楽しめたのは久しぶり。9/26までセール中。おススメです。 -
うっわーーー!!!!!2024年9月13日今回の灼先生の最新作、すっっっっごくよかった!!!
ここ最近読んだ新作BLの中では一番の大ヒット。灼先生の作品は全部好きだけど、その中でも一番好き。
なにかと世話焼きな大学生の浅見と、何に対しても欲がない千晃の物語――。
灼先生というと美しい作画のイメージがあったけど、今回はとにかくストーリーが素晴らしかった。
一人の青年を中心に、二つの愛の形が描かれています。
その二つの愛が対比され、ぶつかり、昇華してゆく。
序盤から登場人物がみんな魅力的で、目が離せなくなりました。
特に浅見と千晃の関係がすごくよかった。ずっとギュンギュンしまくり…。
すごくいい二人だなと思いながら読んでいたら、後半からすごかった。
周到に張られた伏線が次々回収されてゆき、ラストシーンは胸がぶわっと熱くなるような、彼らの幸せを願わずにはいられないような、本当に素敵なラスト。
帯にある「お願い 言ってごらん」…その言葉の意味と深さに、胸がぎゅっとなる。
絵、ストーリー、読後感…パーフェクト。とても美しい物語でした。
灼先生の今回の新作、ものすごくいいですよ。超おススメです -
魔女ツノ読者必読の外伝2024年9月12日魔道具職人を目指すアルセニオと、騎士を目指す兵士・サウロの物語――。
「魔女の下僕と魔王のツノ」の過去編。
主人公アルセニオと親友サウロ…本当に優しくて魅力的な彼らに降りかかる悲劇に、読んでいて心がちぎれそうになるくらい辛かった……。
ですが魔女ツノを読んだ人は、この作品は読んだほうがいいと思います。
シリアスで、辛く悲しいこともあるけれど、それがそのまま彼らの人生の厚みと、作品の奥深さになってる。
この作品を読んだ後でもう一度魔女ツノを読み返すと、魔女ツノの幸福度がさらに増します。
シリアスといってもさすがもち先生で、一度読み始めたら止まらない面白さ。
滅茶苦茶面白いです。そして深い。
もしも最初にこの作品が気になった方は、時系列はこちらが先なのでこちらから読んでも多分大丈夫。
その場合、彼らのその後が描かれた「魔女の下僕と魔王のツノ」、本当に素敵なファンタジー作品なので、是非そちらも読まれることをお勧めします -
アニ●イトの袋が青くてよかった2024年9月7日フォロー様や、いつも参考にしているレビュアー様がずらっと高評価だったので、間違いないだろうなと思っていたのですが、なるほど納得の面白さでした。
少女マンガの世界に憧れるモブ男くんと、圧倒的主人公オーラを放つイケメン君の物語。
マンガとしてはそんなに珍しくないテーマ。。
ですが、作者様の個性が、ちょっと見たことないレベルで突き抜けていました。
作者様からにじみ出る強い個性が、そのまま作品と主人公に反映されてる感じ。
主人公の心の声が面白くて、ずっと笑いが止まんない。
エチの使い方も上手いなと思った。
出会って間もないころは「超!雑~~」…だったのに、絆が深まっていくほどに優しく、官能的になっていくのがとてもよかった。
この二人、一見正反対に見えるけど、お互い相手はこの人でなければいけなかったのね…。
二人が出会えてよかった。
アニ●イトの袋が青くてよかった。
すっごく面白くて、甘くて優しい物語でした。
9/9まで半額セール中。おススメです -
うっひゃ〜!超面白い!!2024年9月1日海辺に打ち上げられた謎の男。
その男を助けた男も何やら曰くがありそうで――。
西田東先生の最新作。
今回の作品、ジャンルは女性マンガです。
かなりシリアスなテイストでした。
第2話まで読了。
まだ物語は始まったばかりですが、すごい吸引力。
この作品が気になっている人は、とにかく第2話まで読んでほしい。第2話からがすごかった。
次第に彼らの状況が明らかになるたびに、話にぐいぐい引き込まれる。
何を書いてもネタバレになりそうなので何も書けないけれど、とんでもなく面白い。
謎の国、謎の男たち、謎の過去…まだ物語は謎だらけ。
愛してる、愛してる、愛してる……呪文のように繰り返される愛の言葉が、重く痛く胸に残る。
一筋縄ではいかない西田東作品。
これから謎が明らかになっていくと、さらに目が離せなくなるのかな…。
第2話は「続きをください…」と身悶えするような終わり方。
完結するまで死ねないシリーズがまたできてしまった。
続きが本当に楽しみです。 -
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料理のやる気を復活させる魔導書2024年8月27日毎日が生命の危険を感じるほどの猛暑。暑さでヨレヨレです。
料理を作る気力もゼロ。
そんなとき、ふとこの作品に出会いました。
絵がものすごく綺麗…
私がが今まで読んだグルメ漫画の中で、一番絵が綺麗なグルメ漫画でした。
148頁、フルカラー。
彩色がすごい。
淡いブルーを基調にした画面に、透明感のある、色鮮やかな食材たち。
料理の見せ方も上手い。
グルメ漫画って話が単調で飽きることがあるけれど、この作品は一つ一つのシーンに臨場感があって、読んでいて全く飽きない。
フルーツサンド、イワシと大葉のくるくる巻き、栗と鶏のほっくり煮――。
全部美味しそう。
この作品を読むと、やる気ゼロだった料理意欲が復活しました。
…あまり大きな声で言えないのですが、この作品、紙版がおススメです。紙版の色彩が本当に綺麗。モニターだとPCによって明度が変わるからかな…。
でも、手軽さと便利さでは電子の勝ち。とにかく絵が綺麗で満足感があります。できるだけ大きな画面推奨です -
見事なストーリー2024年8月24日いつまで滞在しても、どんなに飲食しても、宿泊代無料の謎の豪華ホテル。
そのホテルを訪れる客も、なにやら事情がありそうで――。
二巻完結。
BL「屍と花嫁」の作者様。この作品、素晴らしかった。
序盤から美しいホテルの風景に圧倒される。
構図も、見せ方もすごく上手い。まるで自分もホテルの中にいるような臨場感。
従業員もお客もみんな一癖あって、可愛くて、ワクワクしながら読んでいたのですが。。
二巻からがすごかった。
綿密に計算されたストーリーに唖然とした。一巻を読み終わったとき、まさかこの物語が二巻で完結するとは思わなかった。鮮やかなマジックを見ているみたいな、見事なラスト。
作品全体にひたひたと漂う寂寥感がいかにも赤河先生で、読後にふわっと切ない余韻が残った。
すごく面白くて、ちょっと切なくて、美しい物語。オススメです -
ごめんなさいごめんなさい許してください2024年8月19日と、身をよじりながら読みました。
分かる人にしか分からない面白さ…でも、身に覚えのある人には抱腹絶倒で面白い。
家の窮状を救うため、不穏な噂のある公爵家へ嫁ぐことになった令嬢の物語。
言葉のチョイスが的確で秀逸。
読みながら、一瞬であの頃のことを思い出しました。
私もあの時代は自分の日記に「アスラン」という名前を付け、その日記を扉にして異世界に旅立っていました。絶望という言葉をキャラメルのように口に含み、紅蓮の炎に焼かれながら、なんか異世界でプラプラ遊んでいましたごめんなさい。
短編で上下巻完結。
2/19まで1巻無料で読めます。
久しぶりに自分の呪われし左目が疼きました。成仏してほしい。合掌。 -
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これは惚れるわ……すごい…2024年8月11日うわーーーー、すっごい。
今回の吾妻先生の新作、凄まじいです。
圧倒的画力で描かれる、本格ファンタジー。
ゾクゾクするほど面白かった。
満潮になると孤島になる灯台で、灯台守をしている男が主人公。
嵐の日に拾ったカモメの雛をきっかけに、主人公の周りで不思議なことが起こり始める。
人物の年齢をきっちり描き分ける、吾妻先生の画力の高さ。ぶち抜きの大コマでダイナミックに魅せる、迫力のシーンの数々… 全てが見事。
圧倒的な画力、活き活きしたキャラ、疾走する物語――。
「親愛なるジーンへ」とは全く違うテイスト。
だけど、「親愛なるジーンへ」の上巻を読んだときのような、名作の予感がひしひしとします。
ストーリー重視で、ファンタジー好きな方は是非是非是非読んでみてほしい。
私は物語の中に入り込みすぎて、ちょっと酔いました。本当に素晴らしかった。
二人はまだ出会ったばかり……
刮目して次の巻を待ちます。 -
愛と勇気と2024年8月10日ゲーム配信者の大学生・サクリと、なぜか自分に付きまとうモテモテイケメン、飯田の物語――。
新刊作家買い。
大学生二人のラブコメということで、発売前から楽しみにしていました。
うめーち先生って青年マンガは真面目だけど、BLになると何か妙なスイッチでも入るのかな…
序盤からめっちゃ怪しい。ほとんどホラー。
この超怪しい空気が、コメディに見事にフィット。ずっと不気味な笑いが止まらない。。
二人とも、キャラがすごくよかった。
どちらも濃い(笑)。そして、熱い。うめーち先生のこの熱さが好き。
アハハと気楽に笑っていたら、いつの間にか最後は二人の一生懸命な恋愛にホロっときた。
愛と勇気とヒーローの物語。
読み終わったあと、元気になれる作品。
カッコ悪いところがカッコイイ男、飯田。とても素敵でした。幸せになれてよかったね。 -
本格ハードボイルドBL、最っっ高!!2024年7月30日西本ろう先生のダークでシリアスな作品、いつか読みたいと思っていました。
今回の新作は妹の謎の死を追う、元刑事が主人公。
しかも「DEADLOCK」の英田サキ先生が原作担当!!即ポチしました。
買って大正解……すっっごくよかった!!!
台詞が、視線が、仕草が、ものすごくカッコイイ。
任侠ものですが、今のところ残酷で目を覆いたくなるようなシーンはないです。
物語の骨組みがしっかりしているので、予想以上に読みやすかった。
次第に明かされる驚きの事実。
お互い秘密を抱えながら絡み合う、彼らの駆け引きに目が離せない。
西本ろう先生の作画、素晴らしかった。
BL界屈指の画力が、冷徹な世界の中で炸裂しています。
随所で出てくる彼岸花と蛇の絵がぞくっとするほど官能的。
なぜ彼岸花だろうと疑問に思い、花言葉を調べてみたら……うわっ。。
まだ物語は続きますが、即買いした自分を褒めたい。ものすごい満足感。
一切妥協なしの、本格ハードボイルドBL。
最高でした。次巻が本当に楽しみ。
絵が美しくスリリングなBLを探している方に、全力でおススメです
【2024/8/30 追記】英田サキ先生の突然の訃報に驚きました。心よりご冥福をお祈りいたします。 -
深くて優しいファンタジー2024年7月25日はぁぁぁ、よかった…っ!この作品、最高によかった…っ!!(泣)
『四百四鬼』がどストライクだったので、こちらの作品も読んでみました。
不治の病で眠りについた大魔女を救うため、魔女の下僕・アルセニオが魔王のツノを求めて奔走する物語。
絵、ストーリー、台詞…全て面白い。一度読み始めたら止まらなくて、16巻まで一気読み。
ワハハと笑える軽いラブコメと思っていたら……自分らしさとは何か、幸せとは何かを問う、とても深い物語でした。
ワクワク、ハラハラ、ドキドキ、キュンキュン…尋常じゃない面白さ。
全ての伏線が回収されたあとの、最高のハッピーエンド。
骨太なテーマに支えられた見事なストーリーで、読後の満足感がすごかった。
あまりにも素敵な作品だったので、しばらく他の作品が読めなくなりました。
この作品、私の2024年マイベスト作品になるかも(←2025年追記:なりました!)。
8/8まで5巻無料。
まずは2巻まで読んでみてほしいな…この作品、本当に最高に面白かった。
超おススメです -
頭脳で戦い、機知で逃げる2024年7月23日夏休み。2年前に行方不明になったクラスメイトを探すため、少年たちは旅に出た――。
フォロー様のレビューを見て、いつか読みたいと思っていた作品。
現在1巻無料なので読んでみたら、1巻読み終わった時には迷わず最後まで大人買いしていました。これ絶対途中で止められないやつ。。。
主人公たちがとても賢くて、頭脳で戦い、機知で逃げる。
鍵となる送電線の使い方がすごく上手い。かなり読ませます。
スリル満載の、見事なサスペンスでした。夏に読むのにぴったりの作品。
作中、かなり残酷な描写がありますのでご注意を。。
でもものすごく面白かった。
フォロー様、ご紹介ありがとうございます。
全4巻完結。7/31まで1巻無料。
ミステリ・サイコサスペンス好きにおススメです -
会いたい2024年7月18日新刊作家買い。
小さな喫茶店を営む千波の下に、ある日謎の男性が訪れてきて――という物語。
今回の先生の新作も、読み終わったあと胸の奥がぶわっとなるような、とても素敵な作品でした。
後半からラストにかけてが滅茶苦茶よかった。
取り返しのつかない後悔、それでも続いて行く人生――
どうしようもない寂しさの中で、「あなたに会いたい」と。
作品が叫んでいるような気がした。
ハッピーエンドなんだけど、切ない余韻がいつまでも胸に残る。
この作品、上下巻あたりでじっくり読みたかったかも。ヒューマンドラマとしては申し分ないのだけど、BLとしてはもう少しきゅんが欲しいというか二人の絆が深まるところがもっと見てみたかったな。。
先生の優しく温かい作風、大好きです。次の作品も楽しみにしています -
千年の時を超えて2024年7月14日島で教えてもらった作品。
かるたでおなじみ、百人一首を超訳したコミック。
百人一首の和歌がどういった経緯で詠まれたのかが、歌ごとに紹介されています。
結婚と仕事の間で悩んだり、魔性の女に翻弄されたり、上からの命令でグダグダの仕事をさせられたり……千年前だろうと、貴族であろうと、人の想いって変わらないものなんだな…と。この作品を読んで和歌にすごく親近感を持つようになりました。
この作品、1巻ごとにきり良く終わっています。
3巻までは平安時代も現代も、実はそんなに変わらないのかも…と思っていたけれど、4巻…やっぱり平安時代って、現代の私にはトンデモ世界だった。。
現代では計り知れない事情の中で詠まれた言葉に、今よりずっと深い意味が込められていたことを知る。
いや〜、見事でした。
こちらの作品、通常版とフルカラー版があって、フルカラー版は加筆され、未収録の話も入っているみたい。
通常版は7/17まで1巻が半額セール中。1巻は全和歌に超訳がついていて、1巻だけでもすごい満足感。オススメです -
恋わずらい穴わずらい【単行本版(シーモア限定描き下ろし&電子限定描き下ろし付)】
あ、なる(ほど)2024年7月10日男運のないゲイ・明日見と、肛門外科医・雄谷の物語――。
新刊作家買い。
新刊が出たら、あらすじも見ず迷わず買う作家様。先生の作品全部好きですが、この作品、すっっ…ごくよかった!!
さすがツブキ先生、会話がキレキレ。序盤からずっと吹きっぱなし。
とても印象的だったのは、2人の優しさ。
二人とも、切なくなるほど優しくて。誠実で…。
明日見の選んだ道と、雄谷の返事がすごく好きでした。
全205頁。一気読み。
すっごく面白くて読みやすいです。王道の面白さ。
この作品、アワード来ないかな…来てほしいな…。
全方向におススメできる、温かくて優しいラブストーリー。読み終わったあと幸せな気持ちになりました。
(シーモア限定特典10頁、楽しく読みました。この作品全体に言えることですが、ちょいちょい出てくる肛門関係の医学トレビアがとても興味深い。知見が広がりました。あ、なるほど…と)
【2025/1/31 追記】ちるちるBLアワード2025・フェチ部門ノミネート、おめでとうございます!!きっと来ると思っていました!嬉しい! -
ダンゴムシも本気出せば蝶を撃ち落とす2024年7月7日異性にも同性にも恋愛感情を抱かない、アロマンティック(無性愛者)の蘇芳と、その部下・日夏の物語――。
アロマンティックの人が出てくるコミックを読むのはこれで四冊目。
ゲイの人がどうしたって女性に性的な恋情を持たないのと同じように、アロマンティックの人は同性にも異性にもそういう感情を持たない。
BLの題材としては非常に難しい題材だと思うけど、ARUKU先生が描く、アロマンティックのBL…いや~、すごかった。。。
今まで読んだARUKU先生の作品の中では、一二を争うほど明るいテイスト。
いったいどんなBLになるの??と思いながら読んでいたのですが……うわー!!
予想がつかない展開、周到に張られた伏線…ストーリー構成が本当に見事。
一番最後の一コマに胸が痛くなった。
悲しい痛みではないです。
美しすぎて切なく、泣きたくなるような痛み…。
深い深い愛の物語でした。
総214頁。
1話1話の濃度が濃くて、1巻完結だけど5巻くらいの長編を読んだような感覚。すごい読み応えでした。
7/7まで30%オフのセール中 -
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カッコ悪いけど愛おしい2024年6月29日破天荒な鬼才の監督・百鬼と、彼の才能に心酔する監督オタク・四ツ森の物語――。
襲いオジ受けです。
しかもそのオジが口が悪く自堕落で、清潔感の欠片もありません。
BL界でも性癖としてはなかなか高度なので、それだけでひるむ人もいると思うけど、、、ストーリー重視のBLを探している人なら、どうか勇気を出して読んでみてほしいな…。
この作品、すごく良かった。
この物語を通して、ある人物の謎が次第に明らかにされてゆきます。
全ての謎が明らかになった時――脛に傷持つ大人の、カッコ悪いけど愛おしい世界が広がっていた。
カサイウカ先生ならではの、このほろ苦さと優しさがたまらなく好き。
がっつりきっちり人生を描いている、ヒューマンドラマ。
すごく面白くて深い、読み応えのある作品でした。
6/30まで40%クーポンセール中。おススメです。 -
美しき時代2024年6月27日時は大正。
東京浅草で男物着物の専門店を立ち上げた蘇芳と、その弟・丁子の物語。
この作品…すっっっっごく面白かった!!
初出は2004年。20年前の作品ですが、古さを全く感じさせない面白さ。
とにかくストーリーが見事。
2組のCPが出てきます。
テイストの違う二つの恋愛模様が絶妙に絡み合い、一度読み始めたら止まらない――。
直情型で、後先考えずに突っ走る主人公。
時に大きな過ちを犯しながらも、根は誇り高く純情で、どこか儚く美しい。
読み終わったあと、彼らを支え幸せに導いたものを考えると、じわっと深く温かい余韻が胸に残った。
ベル・エポック…美しき時代という言葉がすとんと胸に落ちる。
全5巻一気読み。長編を感じない面白さと、圧倒的な満足感。
これは私の今年上半期ベスト作品になると思う。作家買い決定。
さすが島で教えてもらった作品…本当に素晴らしかった。ご紹介ありがとうございます。 -
ARUKU先生の処女作2024年6月24日長く活躍されている作家さんの処女作って、その作家さんの原点が垣間見えて本当に面白い。
遥々アルク先生…ARUKU先生の、過去の別名義作品。
この作品、予想以上に滅茶苦茶よかった。
全体的に明るいテイスト。
表題作の中編の他、短編が三篇入ってます。
この短編がものすごくよかった。短い話の中に、濃い内容の物語がぎゅっと凝縮されている。話の切り方も見事で、短編のお手本を見ているような気がしました。
切なかったり可愛かったり、読んでいて感情が忙しい。
傲慢エリート会社員と塩対応の派遣社員の物語、最高でした。
クリーニング店主の話もすっっっごく好き。ARUKU先生の感性が炸裂しています。
エチはほぼなし。ストーリーが本当に見事。
17年前の作品だけど、全く古さを感じさせない面白さ。 先生のファンだったら是非読んでみてほしいな…オススメです -
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渇望する 夢の果てまで2024年6月19日漫画を読むということは、その作家の魂を食べることだと思っている。
その作家のそれまでの人生、努力、アイデンティティ…その人格すべてを極限まで蒸留し、結晶化したもの…それがマンガだと思っている。
そんな魂の結晶を、私は毎日、ガツガツと。容赦なく美味しくいただく。「面白かった」と言いながら。
――なんて残酷で罪深い嗜好なんだろうと、たまに思う。
この作品は二人の漫画家が出てきます。
マンガは自分の魂だと信じる作家と、マンガは読者の嗜好品だと信じる作家。
毎日膨大に消費されては消えてゆく、その主戦場で。
抗い戦う男たちの物語。
二人の夢と葛藤が、圧倒的な切実感とともに迫ってくる。
満身創痍になりながら、戦い続けた二人の結末は――。
すごくよかった。
6/20まで1巻無料、2・3巻は半額セール中。
オススメです -
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本当はビッグサイトまで買いに行きたかった2024年6月18日ヤンデレ殺し屋×腹ペコ殺し屋の物語。
大好きな作家様…生まれて初めて購入した同人誌は、鳥丸先生の「インディゴの記憶は夢の中」の同人誌でした。
一度でいいからJ庭まで行って、直接先生の同人誌を購入するのが私の密かな夢です。
本当はこの作品も、できることなら東京まで行って、J庭で購入したかった作品。。
それがシーモアさんで、クリック一つで購入でき、しかもクーポンまで使えるなんて!!!
短編で4章入っています。
総58頁。
同人誌の電子版なのでこのお値段になります。どうか短いという理由で評価を下げないでほしいなと思います。商業BLとは違いますのでご注意ください。
作品を発表するたびに、どんどん絵も物語も洗練されている作家様。
最新作のこちらの作品も、見事に綺麗にまとまっていました。
綺麗、カッコイイ、エロい、修正甘い…。
攻め様がエレガンスにサイコパスなところがたまりません。
ファンとしては大満足の一冊でした。買ってよかった。
続き、楽しみにしています -
抱いて欲しけりゃ啼いてみろ【単行本版/電子特装版小冊子付き】
眼福2024年5月31日さとう蜂子先生の描く攻め様って、全作品、攻め様がものすごくカッコイイ。
今まで「闇金紳士のキケンな悪癖」の恩田さんが最高だと思っていたのすが……今作の小田切、それを超えてきました。
理系+眼鏡+システムエンジニア+黒髪のS……
どうしよう自分の好みど真ん中すぎて怖い。。
しかも受けの深山が予想以上によかった。
ふと見せる表情がものすごく綺麗でカッコよく、やるときにはやる男前。
ここまで魅力的なカップルは滅多に見ない……多分私の2024年、BLベストカップルになる気がします。
ラブメインではあるけれど、お仕事BLとしてもかなり優良。
仕事のミッションが短く効果的に入ってて、それがいいスパイスになって物語がどんどん面白くなってゆく。
いつもなら特装版は購入しないのですが、小田切は1コマでも読みたかったので特装版を購入。
帯にも書いてありますが、制服コスです。ちょっと癖がマニアックすぎて私には高度過ぎたのですが、あるコマが滅茶苦茶カッコよかったので大満足。特装版にして本当によかった…。
超お気に入りの作家様が、自分のド性癖のキャラで描かれた作品て、こんなに破壊力があるものなのですね。
「もう私しばらくBLを読まなくても大丈夫だ…」と思うくらいの破壊力と満足感。絵も物語も最高でした。
しかも続編が決定してる!!
うれしいぃぃ…できれば永遠に続いて欲しい。続きをすごくすごく楽しみにしています。 -
こ…これはすごい……2024年5月26日なんか久しぶりにすごいものを読んだ気がする…。
新刊衝動買い。
分冊版の第一話を読んだとき、なにか凄い作品の予感がして、迷わず即買いしました。
第一話からアクセル全開、テンションMAXで笑いが止まらない。。
抱腹絶倒!
空前絶後!
前代未聞!
次々と押し寄せる怒涛の展開に、驚愕の結末……すっっご。
ストーリー展開が本当に上手い。
まぁまぁぶっとんだコメディなので、人によっては地雷だったり不謹慎に感じる人もいるかと思いますが…すみません、私は超笑っちゃいましたすみません。。
この突き抜けた感性と表現力は唯一無二だと思いました。
書き下ろしもお見事…。
まずは分冊版のほうの第一話を読んでみてほしいな…
6/9まで第一話が無料で読めます。
この金額でこの面白さ…すごくお得感ありました。
王道に飽きて癖強めな作品を探している方にオススメです -
予想以上の面白さ2024年5月23日ヨーロッパ小国の貴族マックス。付き合っていた女性にふられるも、ある事情により35歳までに結婚するため、婚活を始める物語。
二巻まで読了。
イケメン貴族と黒髪の従者がとても魅力的。
BLも描かれる作家様。最初は「ブロマンスかな?」とも思ったのですが…二巻に入ると、そういうのがどうでもよくなるくらい、メインのストーリーが面白くなってきました。
とても内容が濃いです。
息もつかせぬ展開、すっきりとした魅力的な絵、濃厚な人間模様――オノ・ナツメ先生を思い出す。
軽いタッチの絵でさらさらと読みやすいのに、かなりの読み応え。
加えてキャラの人柄の良さや、洗練された会話が読んでいてとても心地よい。
まだ物語は続きますが、すごい満足感でした。
マックスは35歳までに結婚できるのか――
こちらの作品、2巻が出るまでに4年かかっています。私は3年待ちました。長かった…でも次の巻が出てくれて本当に嬉しかった。
次の巻が出るまでにもしかしたらまたあと数年待つかもしれませんが……待ちます。完結するまで何年かけても追い続けようと思います -
尾道と古民家再生とLGBTQ2024年5月19日夏休みの二日前、高校生のたすくはゲイ動画を見ていたことを教室で暴露され、クラスメイトからホモと揶揄される――。
数年前に読んだ作品なのですが、先日シーモア島でこの作品の話になったので再読しました。
舞台は広島の尾道。
画面いっぱいに描かれる尾道と瀬戸内海の風景がとても美しい。
最初はこの尾道の風景に惹かれて手に取ったのですが、さまざまな性指向をもつ人々と、その生き方がとても印象的だった。
内省的な語り口で、初めて読んだときには正直微妙な感想だったのですが……今読み返してみると、かなり印象が違いました。面白い。
最初ちょっと読みにくかったけど、次第に物語の背景がわかってくるとラストまで一気読み。
いろんな性志向の人が登場します。
彼らの生きる苦しみ、悲しみ、喜び、幸せ…LGBTQについて深く考えされられる。
読み終わって何年も経っているけど、強く印象に残っている作品。
5/23まで1巻無料 -
モフモフは正義2024年5月17日奴隷から逃げ出し、狼の群れの中で育ったたまと、狼の幼馴染・タツの物語――。
絵がものすごく上手いです。とくに獣の絵…
どこか琥狗ハヤテ先生を彷彿とさせる、力強く美しい獣たちの姿に一目惚れ。試し読みで即買いしました。
どんなに人物を描くのが上手くても、獣が出てきた途端残念な絵になる作品ってすごく多いのに、この作家様の描く獣はとても美しく、生命力にあふれている。
そして…モフモフ!精密に描かれたモフモフも、さらっと略して描かれているモフモフも、どれもすぅっっごく可愛い✨
さらにそのモフモフが、なついて主人公にスリスリするのです… 作者様、モフモフ好きのツボが分かっていらっしゃる…。
物語もとても読みやすく面白かった。読み始めたらあっという間に物語の中に引き込まれる。登場人物がみんな魅力的。
エロは控えめで、甘く優しい物語でした。モフモフが可愛くて、狼人がカッコよかったので文句なく☆5!! モフモフは正義。
狼も、獣人も、表情も、背景も、全て素晴らしかった。この作品は何度も読み返す作品になりそう。
なすびたか先生、この作品がデビュー作なんですね。びっくり。
とても魅力的な絵を描く作家様…次の作品も楽しみにしています -
闇の中へ(追記あり)2024年5月10日2巻まで読了。
つらい さみしい たすけて――
ずっと、読みながらそんな言葉が思い浮かぶ。
最初の事件から13年。
生きるのが辛くても、それでもなんとか平穏な日々を過ごしていた青年が、ある出会いによって事態が思わぬ方向に進んでゆく。
没入感が半端ないです。
孤独の中でもがく主人公たちを追っていたら、いつの間にか全方位、闇に包まれている。今のところ先が全く読めない。…どうか二人が笑顔の結末でありますように――。
【2024/10/2 追記】3巻読了。ひぃぃぃ、さらに凄まじいことになってる。底流にはドロドロなものが渦巻いているのに、表面の明るく幸せそうなシーンが綺麗すぎてえぐい。武富先生の鬼気迫るような作画が、底知れぬ闇をさらに深くしてる。
【2025/1/4 追記】4巻読了。さらに色々とすごい展開。
とことんダークなのですが、その中に確かに愛もある。
……この作品は…心身共に元気なときに読むほうがいいです。私は闇系に耐性があるほうだと思っているけど、それでも読んでいてかなりきつい。しっかり心の準備をして読まないと、えらいことになりますのでご注意を――。
まるで地獄の炎。
魅入られます -
好き2024年5月8日あー好き。この作品、ものっすごく好き。。
千年を生きる狐・廣天の物語。
冒頭の可愛いモフモフ狐に惹かれて読み始めたのですが、語り口もキャラも、ものすごく変わってる。
最初の印象は「なんだこりゃ?」でした。
でも不思議とあとを引く魅力がある…絵も物語もすごく濃厚なのに、絶妙に力が抜けているところがとてもいい。
強烈な個性に最初は戸惑ったけど、一度ハマるとドはまりしていて、気が付いたら10巻読了していました。
この作品、4世紀の晋の物語「捜神記」がベースになっています。
10巻までひとつの話がずっと続いているのではなく、いくつかの章に分かれています。
スカッと終わる話もあれば、ふわっと不思議な余韻を残して終わる話もあるのがいかにも神話的で、そこが私は滅茶苦茶好きでした。
美麗な絵、不思議で妖しくゆるい世界観が読んでいてとても心地よかったです。
5/9まで8巻半額セール中。 -
ギニーピッグは檻の外の夢を見ない【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】
見事なディストピアSF2024年4月27日この作品、すっごく面白かった!
ダークでハードなSFやディストピアものが大好きなので、新刊衝動買い。
近未来。深刻な少子化により、国家プロジェクトによる男体妊娠計画が密かに進む中、そのプロジェクトに強制的に参加させられた凪冴と、その研究所の所員・隼仁の物語――。
初読み作家様で、レビューを見てもエロいと書いてあるので、「エロしかなかったらどうしよう…」とかなり不安だったのですが、物語もすごくよかったです。
読んでいてツッコミどころは結構あったけど、メインテーマがしっかりしているので私はそんなに気にならなかったな。。
それよりも、主人公の性格のほうが気になりました。
作者様はどうして彼を主人公にしたんだろう。せっかく攻め様が白衣の似合う超イケメン理系でも、受け様がなぁ…ちょっとなぁ……なんて。。。
でも最後この作品のテーマがわかったとき、すべてに納得。
この物語は彼でなければいけなかった。
彼の言動、彼の思考…全てがつながってる。 見事でした。
上下巻一気読み。大満足の読後感。
ネタ的に地雷の人もいるかもしれないけど、エロ不要、ストーリー重視の方も楽しめるんじゃないかな…。。
がっつりストーリー性のあるSFBLを読みたい方にオススメです -
疾風怒涛のオメガバース2024年4月15日とうとう完結。
BL界屈指のストーリーテラー、丸木戸マキ先生が6年越しで描かれた大作。
先生の作品はどの作品もすごく面白いのですが、その中でもこの作品は本当にすごかった。凄まじいほど面白かった。。
もしも今から読もうと思っている方は、とりあえず全巻揃えて、できれば時間のある時に一気読みがおススメ。
この作品、物語の吸引力が本気でヤバい。
一度読み始めたら最後、寝食忘れて読まずにはいられない――。
これだけ エンターテインメントに徹しているのに、読後に深い感動と余韻が残るのは、きちんと人と、その生き様を描かれているからだと思う。
タフで美しく聡明な彼らに魅了されながら、作品が放つ「生きろ」という強烈なメッセージに胸が熱くなる。
すごく面白かった。そして深かった。
10巻完結。
滅多に値下げされないレーベルなので、値下げを待つよりも還元のチャンスでサクッと購入がオススメかも。
全巻揃えるとなかなかの出費だったけど、全く後悔していません。勇気を出して大人買いした自分を褒めたい。読んでよかった。
丸木戸マキ先生、素晴らしい作品をありがとうございました。
4/25まで三巻無料。超オススメです -
11日まで3巻無料!!今すぐ読んで~!!2024年4月10日のあーーー!!!!な、、、なにこの作品!?
びっっっっくりするほど面白かった。
三巻まで読了。
ここまで面白いと思った作品は久しぶり…ぞくぞくするほどの面白さ。。
フランス革命直前のフランスを舞台にしたオメガバース。
歴史上の有名な人物が多数出てきますが、それぞれにオメガバの属性がついてくる。
それが物語上、とても重要なカギになっていきます。
新たな登場人物と、その属性が明らかになるにつれ、その意味と展開を想像するだけでゾクゾクとワクワクが止まらない――。
激動のストーリー。全く先が読めない展開に目が離せない。
絵もものすごく綺麗で読みやすいです。
明日まで3巻無料なので、とり急ぎレビューしています。
読むなら今!!!!!みんな今すぐ読んで~!!
この作品、目茶苦茶面白いです。超おススメです。
【2024.5.25 追記】6巻まで読了。3巻以降も物語は怒涛の展開。物語はさらに加速しています。いやほんとこれどうなるんだろう……正座して待ちます -
骨太なヒューマンドラマ2024年4月9日2巻完結。
森の奥でひっそりと暮らす第六王子と、それに仕える執事の物語。
物語の中で、一国の王子がなぜ息を潜めて森の中で生活しているのかが次第に明らかになっていきます。
一見トンデモ設定に見えるけど、こういう理不尽て、どんな国、どんな時代でも普遍的にある。
そんな理不尽な世界の中で、王子と執事の二人の絆が描かれています。
最初ブロマンスかな?と思ったけど、ブロマンスとも少し違うような気がする……物語のベースはずっと愛がテーマなのですが、愛とか恋とかという話よりも、二人の絆と人生の物語かな…。
これだけ重く難しいテーマをきちんと完結させているのが見事。作者様の誠実な人柄が滲む、とても素敵な作品でした。
まっすぐ力強い、骨太なヒューマンドラマ。とてもよかった。オススメです -
18年2024年3月27日この作品、ものすごく好き。
静かで切なく、美しい。
85頁。
短いけれど、読後の余韻がすごかった。いろんなことを考えさせられる。
でも、人によって好みは分かれるかも。主人公に共感できるかどうかで大きく印象が変わりそう。でもそこも含めて私は好きだな…。
この作品はあらすじも一切見ないで、真っ白な状態で読むのがおススメ
……と、最初は書いていたのですが、読者によってはとてもきつい内容のようなので他の方のレビューも参考されたほうがいいと思います。
素晴らしい感性と表現力をお持ちの作家様だなと思いました。
この作品は何度も読み返す作品になりそう。
文学的な作品が好きな方におススメです。 -
スリリングなクリスマスホリデー2024年3月25日クリスマスまであと数日。祖父がゴミ捨て場から拾ってきたのは、正体不明の男だった――。
初読み作家様。
エドワード・ホッパーみたいな表紙に惹かれ、新刊衝動買い。
たまに入る風景がものすごく良いです。
ホワイトクリスマス。イルミネーションで飾られた可愛い家。雪が降りしきる一本道……はっとするほど綺麗。
そして謎の男、ギズモがとても魅力的だった。
謎めいた言動とその理由が知りたくて、一気に物語の中に入り込んでいった。
BLとしてはラブ要素が薄いし、少し説明不足なところも感じたけど、読み終わったあとは映画を一本見たような満足感。面白かった。
作者様の個性が光る、素敵な作品でした。この作品、すごく好き。
エロ不要、ストーリーを楽しみたい方におススメです。 -
うわすごい…2024年3月22日絵も台詞も、超個性的……
まるで下書きみたいだな…というのが第一印象。
調べると「きょうの猫村さん」の作者様。なるほどこういう画風…なのか??
最初は不穏な雰囲気ですが、この作品、途中から笑いが止まらない。。まさかこういう展開になるなんて、全然予測していませんでした。
あと作者様、多分鳥を飼っていたことがあるんだろうな…
作中で登場する、黄色のセキセイインコの使い方が秀逸。
絵は最後まで下書きにしか見えなかったけど、その絵で上下巻を一気読みさせる圧倒的構成力。無駄な台詞やコマが一つもない。かなりすごいです。なるほどさすが手塚治虫文化賞マンガ大賞作品…。
本当に見事な作品でした。フォロー様、レビューありがとうございます -
ダイヤモンドみたいに2024年3月22日初出は2010年…かなり昔の作品だけど、作者様を信じて作家買いした作品。
人ならざる者・ポートと、村の戦士ジャバ・ウーの物語。
三つのお話が入っているのですが、第一話から涙…。
涙といっても、悲しい涙ではないです。
試し読みで第一話がまるっと読めますので、第一話だけでもよかったら是非。。
二話目、三話目はさらに切なく、深いです。
この短さで人生、愛、孤独、絶望…いろいろなものを読者に問いかけてくる。
あらためて作者様の凄さを感じました。
何十年経っても色あせず、輝き続ける作品ってあると思う。
試し読みで気になった人は是非読んでみてほしい。
抉られます。
とても美しくて、とても深い。
私ファンタジー読んでいてよかった…と思った作品。オススメです