このレビューはネタバレを含みます▼
巣箱の王子様で見事に心を射ぬかれ、こちらも秋平先生特有の優しい雰囲気と素敵なストーリー。もうすっかりファンになりました!
ベンチャー企業で社長の綾間京一と財政難で細々と母と暮らす直己。
天と地程の身分に差のある2人ですが、直己の亡き父の敵が綾間と知ってとある作戦を決行‥
と言っても、高校生の浅知恵はしっかりまるっとお見通しだったというお粗末な結果でしたが、まぁそこが10代の可愛らしさといいましょうか。
事情を知った上で一方的な支援じゃなく、直己の将来に一筋の光を差し込んでくれる様な素敵なジェントル。ふふとお茶目な一面にそんなん直己くんじゃなくても惚れてまうわ‥。直己も堅実な両親の背中を見て育ったからか、根は素直で可愛い性格。京一の父親と相反する関係性に益々魅力的に映った事でしょう。
また、京一の右腕でビジネスパートナーの佐久間さんもなかなか良い性格をしておりまして。
2人の距離が縮まり、今まさに何か芽生えそうになる瞬間!ここぞ~!といわんばかりに摘み取るタイミング!!
今までの誰とも違う違和感をすぐさま察知した万能セコム(笑)シュレッダーをかけるシーンをはじめ、しばらく佐久間じゃなくアクマと呼んでやろうかと思った所業の数々でしたが、彼もまた京一の一番近い場所でずっと支えてきただけあって、相当胸に秘めまくりで拗らせてる。これを踏まえて再度読むと、京一のセリフに無機質な目が時折色を帯びる瞬間に気づくはず!しかも恐らく伝えるつもりなかった告白をしちゃうとこまで追い詰められたんだろうなぁと思うと、佐久間さんの必死さ(勿論顔にはでない)が見えてきます。
結局会えない時間だけが過ぎる中、京一に誓った目標に向けて頑張る一途さだったり、直己をひたすら待ち焦がれる余り謎のクッキー焼いてる京一だったり(笑)、とお互いに想いあってるのが伝わってきて、再開を何度待ち望んだか!
「やっと僕のものだ」のセリフに全てが報われました!!こっちも待ってたよ~!!
しかも、生足も尻も結構効いてたんだという事実と、まさかのおかわりに大ダメージ、、あ、ありがとうございます!(瀕死)
直己のお父さんの座右の銘は偉大でした!
あと、佐久間さんの貝の口を開く殿方をお待ちしてもいいですか?