背中を預けるには
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背中を預けるには

小綱実波/一夜人見

誰か助けてくれ

ネタバレ
2024年5月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一巻はイオ↔︎レオリーノで度々視点変わるのは読みにくかったですがストーリーが概ね面白かったので読み切りました。一巻の頃から懸念があったんですけど致命的な問題は二巻からです。イオニアと別人格として描かれる生まれ変わりのレオリーノ。似ている部分も過去も持ってるけどイオニアとしては扱わないで欲しいという思いはわかりますが、じゃあそれ抜きにしてどこでレオリーノとグラヴィスはお互いに惹かれあったんでしょうか?そんなに『レオリーノ』とグラヴィスでお互いの接点やイベントないのに、気づいたら好きあってるんですが。レオリーノはイオニアの記憶からグラヴィスに惹かれたと言われればまだ納得。グラヴィスはレオリーノ自身を好きと言いつつイオニアではなく『レオリーノ』だから惹かれた、惚れるような描写がないため、一目惚れと言われたら納得しますがそれってレオリーノが好きってことになるんか?イオニアの影探してない?他のモブ貴族たちと変わらないのでは?って感じです。てかルーカスが強制わいせつしたの咎めてたけどグラヴィスも完全にレオリーノの意思無視して何度もキスしてませんか?同じ穴の狢では?レオリーノがいやって言ってるけど本音はグラヴィス好きだから許されるんですかね。案外イオニア世代の大人な男たちも私利私欲に走ってて幼稚です。さらにレオリーノ自身も幼稚で箱入り、無垢すぎる。そういう育ち方したのはわかるけど、やたらと言うカシュー家の男たるもの誰かを守れるような人にって思うなら、もっと世間を知り、狡猾に生きていくことこそ強くなれる方法なのではと…いつまでも全く希望のない身体的な守るに拘ってはそれができないことで泣いて悲劇のヒロインぶるのが頼れる男からますます遠ざかっている気がします。せっかくイオニアとして生きた記憶と唯一無二な美貌、王族に匹敵する血筋とチートだらけな設定なのにそれを生かしたつよつよな受けじゃなくて、周りがそれを褒めてくれるけど自覚してみたいな無駄に終わらせることありますか?結局グラヴィスの背中預けられるぐらいに強くなれるんでしょうか。似たような感覚のレビューがなかったんでわたしが読み飛ばしてるだけなのかもしれません。続きが読みたいけど、もはやレオリーノを別人格として確立した意味がわからなすぎて2巻序盤で手が止まっています。誰かこのひっかかりたちに納得出来る解を高評価者さん出してくれませんか😌
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