忘れないためにも読む





2024年5月26日
宮城県警シリーズの2作目。読み進めていくうちに、いつの間にか、あれ…どうしてこうなった…?という展開が面白い作家さんです。各章のタイトルが表紙にレイアウトされているのですが、その言葉たちと「境界線」という今作のタイトル…読後にじーっと見つめてしまいました。始まりからラストまで、東日本大震災が奪っていったもの、残された者達の感情や生活を、ミステリー小説の中に落とし込まれていると思います。覚悟やパワーが無いと、書けないテーマじゃないかなと感じました。登場人物の理解が深まるので、前作から順番に読むのをオススメします。

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shikimi さん
(女性/50代) 総レビュー数:429件