恋のはなし【電子限定描き下ろし付き】
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恋のはなし【電子限定描き下ろし付き】

斑目ヒロ

2017年〜の2作品入ってます

ネタバレ
2024年6月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作にある「恋のはなし」〜「コイアイ」は2017〜2024年のもの。そして「コイアイ」の書き下ろし「たくさんの愛」に加え電子版描き下ろし1作、そして2020年発表の「恋の分量」の計2作品が入ってます。

▶まず、恋のはなし〜コイアイについて。
これは、言うなれば「初恋を7年ぶりにやり直す男・律✕7年越しに初恋を自覚する男・ちひろ」のお話なんですが、「恋のはなし」では7年前にたった1年接してただけの隣のクラスメイトであった律から告白された経験を持つ ちひろ が時を経て自身が勤めるゲイバーで律と再会することが始まり。
律から告白されたちひろは当時、嫌悪もなく自身がゲイであることを自覚しないまま、律の指が綺麗だな…と思いながら彼を振った記憶しかなく、しかし律からの真剣な告白を7年間ずっと引きずっていた。
だからなのか、ちひろは求めてくる男たちを拒まず受け入れているが寄ってくる男たちは皆「パートナー」がいる男ばかり。いつしかそのエリアでは悪い意味で有名だったらしい。
そんな中、付き合っていた男から自身が浮気相手だったことを告げられたその場で、律はパートナーを伴ってちひろの目の前に偶然現れた。自分は引きずっているのに?律は自分への初恋を過去の物として既にパートナーと幸せな日々を共にしている。
7年経ってもあの時のまま、本物の愛を知らないちひろは、7年前のあの痺れるような想いが欲しくて律に手を出してしまったのだった…

という、NTRから始まる話なんですが。ちひろがやった事は最低ですが、律も最低なんです。どちらも「無知」「無垢」だからこその過ちを経験して、反省して時間をかけて初恋をやり直すんですが…これは、ちひろが7年の間に誠実な人と恋人同士になってたら話の展開が違ってたんだよぁ…と思いながら、でも多分、無垢な律だからこそ距離感がバグって破局してたんじゃないかと思う。ちひろも、ヤバい奴から求められたら行ってしまうのは、律のことをずっと後悔してたんだろうなぁ…と。さすがの斑目ヒロ先生やで!と読み終わった後にレビュー書かずにはいられなかったんだが…、

▶恋の分量について
これは…これの続きが見たい。身体の関係がいらないミツ✕繋がりを求めたトバリの話。トバリが求めたから、別れたくないから仕方がなく…と虚しい展開。…が、ミツについて知りたいよ私!お願いします先生!続編みたいです先生!

ごちそうさまでした!
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