憐れなβは恋を知らない【コミックス版】
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憐れなβは恋を知らない【コミックス版】

屋敷シマ

巻を追うごとにどんどんハマる

ネタバレ
2024年6月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初、大好物の主従BL~って程度に読み始めましたが、そんな単純なものではありませんでした!どんどん沼る。

1巻最初の袖コメント「スピンオフです」を見逃して読み始め、巻末の相関図を見て初めてスピンオフだと気付きましたが、止まれません。

冒頭いきなり瀬乃ちゃんの不特定多数マッチング描写で始まるし、凌介くんの初登場は不純異セイ交遊だし、それを瀬乃ちゃんに見せてるし、オイオイどうなっとんねん!
まぁ凌介くんが瀬乃ちゃんの気を引くためにやってるのは見え見えだけどね、瀬乃ちゃんは成就しない恋心を抱いて他で発散してるんでしょう?バレバレよん。うん、両片思いの主従ラブね、
…って思っていたら…、あらら?瀬乃ちゃん、自覚無い系?それとも本当にただのご主人様なの?と、
1巻は瀬乃ちゃんの本心が見えないまま終わって、若干イライラ。
でも1巻最後で凌介くんの驚異的な執着が明らかになって、ヒャッホー!!
えっ、これは2巻へと強制的に誘われますよね? 2巻ポチリ。

2巻は激重激甘の2人っきり生活!ずっとエッチしてるし、凌介くんのスパダリ半端ないし、これで気持ちが通じ合って…!と思ったら、
瀬乃ちゃん!? まだそんなこと言ってるの!?
凌介が可哀相になってきた。どうして気持ちが届かない!?
イライラするけど結末見ないと終われません!しかも描き下ろしめっちゃ尊いし!!最終ページの「本気度」やばば!!!ずるい!!!3巻も即ポチリ。

3巻では凌介の「これぞα!」を存分に見せつけられました。凌介の策士っぷり、実行力と包容力の鬼、これでもかと分からせられました!ほんと凄い。
加えて瀬乃ちゃんの過去編。幼少期の瀬乃ちゃんの描写に、涙が止まりませんでした。
こんなにも可愛いミニ瀬乃ちゃんが、どんどん人間味を失っていって。こんなトラウマというより洗脳に近いことをやられていたら、頑ななまでに恋心を否定するのも仕方がない。しかもβだし…。
瀬乃ちゃんへの憐憫と、スパダリ雄な凌介へのドキドキと、えっち描写へのムラムラと、ハッピーエンドの多幸感で感情がもうわちゃわちゃです。

1巻の最初からずっと様々な伏線があったことにも気付かされ、お見事!3冊とは思えない大作です。
小冊子も迷わずポチリ。夜な夜な外側から、昼間は体の中から、執事を「作っていく」いや、これぞまさに調教。のお話!どエロいです!!
全巻購読をお奨めします!!!
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