アナトミア―解剖してわかったことだが、人間は必ず死ぬようにできている―
」のレビュー

アナトミア―解剖してわかったことだが、人間は必ず死ぬようにできている―

高城玲

ハマりたかった

ネタバレ
2024年6月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ クーポン用を物色してて、一見激しくタイプだったんですけど…ちょっと違いましたね。全買いの心持ちで挑んだのに1巻無料のみ。歴史要素よりファンタジーが強い印象でした。
瀉血など間違った医療が蔓延してた中世において、ミラノの善良な理髪外科医が、人体の神秘探求に精を出すレオナルド ダヴィンチと出会い、共謀して解剖を推し進める話。
ダヴィンチが一時期そこに多くの時間を費やしてたのは有名ですが、展開が1巻にして既にドラマチック過ぎて乗っかりきれませんでした。自己のダヴィンチ伝に合わない。
何より医術関係が…。素人目にもアリエンティなご都合展開に躓いて仕方ない。例えば鋭さ微妙な刃物で切断された腕を、汚い路上で手術経験の無い人間が手持ちの道具で縫合って (もちろん輸血も消毒なども無い) 成功率皆無じゃない?
暗黒時代を切り開いてきたパイオニアなんて垂涎モチーフなのに…「チ。」や「魔女をまもる。」の様に現実感とファンタジーの整合性がもうちょっと欲しい。
この方の絵はかなり好みです。芸術面を丁寧に描いてくれてたら(粗めなんですよ)、2巻目を買ってみたかもしれない。
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