このレビューはネタバレを含みます▼
読み終わった感想としては…冬司の元妻があまりにも自分勝手過ぎて…それがあまりに強くて練と冬司がハッピーエンドになったことより、元妻が何の罰も受けなかったことの方が気になっちゃったのが惜しいな…と。
元妻、不倫が勤め先にバレて肩身が狭くなるか、相手に不倫だってバレて捨てられたのか、はたまた慰謝料請求されたとか…そういった制裁があれば良かったかなと思っちゃったかな。
さて、この話はストレスから何かしらの依存(中毒)になっている2人が互いの弱さを認めて支え合っていこうと言う話なんですが、元々冬司は主体性がない(流されやすい)為に負うストレスから女性との関係で苦労した→ED気味→しかし夜の運動会ビデオを見ると改善できたし女性と致す事ができた→以後さらにそれがストレスになって上手に出来るキッカケの夜の運動会ビデオに依存→妻に対しても、元々流されて結婚したが冬司なりに頑張ってたのだが結局ストレス→妻が自宅で不倫→現実逃避中…という時に練に出会って、冬司が車内でビデオ見ながらシコってる所を見られ、練が何故か「手伝おうか?」ってなり…。
練は練で自分に正直すぎて職場を転々としてしまう(そもそも美容師になった理由も軽い)し、その自分自身の自由さが逆にストレスを抱いてしまうタイプ。みんな不器用なんですよね。
不器用だからこそ、冬司の初めての悩みや自主性が描かれ、結果として物語の中の唯一の悪である妻と別れ、練と付き合うのがリアルなんですよね。
そもそも妻の「開き直った提案」、胸糞なんだが、これを書きながら思ったのは、冬司が見ていた元妻は本当の姿だったのかどうか。元妻なりに冬司に寄り添っていたが寂しさの果てに不倫→理由が理由だから離婚されると立場が悪くなるからあんな提案をしたのか、はたまた、元妻は結婚前から不倫していて世間体が悪いから黙って結婚して偽りまくっていたが油断からバレたので、ヤバいと逃げまくっていたが開き直って素で冬司に提案したのか。
元妻が不倫した理由が描かれてないから妄想するしかないけど、元妻のことは忘れて冬司と練が2人で時に喧嘩しながら幸せな人生を送ってほしい。
もう1回、元妻が冬司に接触してきたら私が怒り狂いそう(笑)。自分のポジションは冬司の姉ちゃんがやってる美容室の常連客みたいな位置かな(笑)(笑)
BLよりかヒューマンドラマに近いので、そいったの好きな方、是非見てね!