雷々来世
」のレビュー

雷々来世

野白ぐり

2度目はページ毎、大事に読みました

ネタバレ
2024年7月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 二人の小さな仕草も見逃さないように。そうしたら、すごーく時間がかかったし疲れました・・・

前世の二人の記憶はとてもとても悲しくて、読んでいてとても辛く何度も涙が出そうになりました。(泣かなかったけどね。意地っ張りだから・・)特に城に送っていくテントでの前世の七星や、城に向かう前の二人(102ページからのシーン)とかが本当に切なくて、書かれていなかったのですが、その後城に着いて別れる時どんな気持ちでどんな言葉を交わして別れたのだろうと考えると、また目に涙が滲んできて、辛くてもう読めないかも・・と思いました。
そんな二人が今世でまた巡り合ったんだから、もう、絶対幸せになってほしい!何にも邪魔されずただひたすらにお互いの事を好きだと言い合ってほしい!と思うのは読んだ人みんな思うことでしょう。だって何百年待って、何百年追いかけてせっかくまた会えたんだもの。やっと再会したんだもの。前世でやりたかった事全部やって幸せになってよって思うでしょ〜!なのに前世の記憶に支配され、戸惑う二人の姿に相当ヤキモキして、どうしようもなく心が痛かったです。

アフターストーリーが評価高いですし、同じ考えの人は少ないかもしれませんが、私は、今世の二人にはもう前世のことなんて綺麗さっぱり忘れて今のお互いの事だけ見つめて過ごして生きていってほしいなと思います。もう、苦しかった事を思い出さなくてもいい。そしてまた生まれかわってまた来世で出会うことができるのなら、今度こそ七星が雷央を迎えに行ってあげてほしいなと思います。そこには、人種・宗教・思想・性別等の壁があったとして、それでも迎えにきたよと、待ってたよとお互いが言い合える来世があると信じていたいです。
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