低レビューを読んだ上で4巻まで読んだ感想





一人で盛り上がりすぎ、とか、自分勝手、とか、ですかね。
私も自分勝手に盛り上がるだけの主人公であれば苦手分野なのですが、こちらの作品の主人公は好印象でした。
オリアナがヴィンセントに突き進んでいたのにはちゃんと理由があり、話が展開していくときちんとそれを振り返って、ヴィンセントの気持ちを汲んでちゃんと自制します。
それができる子です。
それができるようになるのが2巻3巻あたりなので、そこまで読んでいただければ好印象に一転するかと。
なので、未読の方にはそのあたり安心して読んでほしいなって思います。
オリアナもヴィンセントも、健気で愛おしい。
脇を固めるミゲル(ヴィンセントの親友)、ヤナ(オリアナの親友)、クラスメイト、教師陣、家族もいい人で、あれだけオリアナがぐいぐい突っ走ってるのに、それを悪く言う人や嫌味な人が周囲に一人もいないのも、読んでて気持ちがいいです。(一人だけあざとい人がいるけど)
ストーリーは、魔法学園を舞台にした主人公回帰のファンタジー要素と、試し読みできる最初の段階で死んでしまうヴィンセントの死の謎を追うミステリ要素が合わさっていて、とても面白いです。
4巻時点でまだ謎は明らかになりませんが、読み終えるのがもったいないので、このままじっくりペースで続いて欲しいです。
作画も美しく、年配者はちゃんと年配で、子供はちゃんと子供で、しっかり描き分けられていますし、特にアングルが映画のようで、画力が素晴らしいです。
早く次巻が読みたい!今後も楽しみにしています。

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