輝ける金の王子と後宮の銀の花
」のレビュー

輝ける金の王子と後宮の銀の花

名倉和希/石田惠美

利用される受け

ネタバレ
2024年7月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大国の後宮に人質として子供の頃から暮らす受け。末端の小国の人質である受けは後宮の予算もまともに回ってこず、貧しく孤独な日々を過ごしていた。そして後宮の腐敗を暴くための協力者として利用するために攻めは受けに接触する。人との交流に飢えた世間知らずな受けはまんまと攻めにら籠絡されてしまう。大義のためとはいえあまりにも酷い。両思いになった瞬間にもたらされた攻めからのお願い事を聞いて全てを悟る受けのシーンが切ない。例え騙されていたのだとしても、孤独な後宮生活の最後が楽しい思い出になったのだから…と全てを受け入れて最後は一人で去っていく受けに涙。攻め本人が受けを探し出して迎えに来てくれて、そこからの行動が爆速で潔かったので攻めの名誉挽回という感じ。ただ自分の母親と恋人を同居させて、母は気さくな人だから友人のように過ごすといい…と王宮に戻っていく攻めには笑った。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!