このレビューはネタバレを含みます▼
編集者の柚木薫と作家の黒岩大河のお話。
離婚を機にワンオペ子育てをすることになり、編集を続けられないと薫が仕事相手の作家・大河に退職の報告をしに来るところから始まります。
薫の元奥さんが結構酷いです。
置き手紙にあなたそっくりな子供もいりません。さようならって…。
しかも最後まで本当に出てきません(1巻では)!
薫のあまりの大変さと、壊滅的料理(コンビニ弁当を子供に食べさせる)に見かねた大河が実の世話を申し出ます。
世話を始めていきなり大河が実にやられてます(笑)
大河が実に買い与えた服がどれもこれも可愛いw
たしかにヤマヲミ先生の描かれる子供って可愛いんですよね。
個人的に子供で実だと、「赤ちゃんと○」を思い出します。
声もアニメの実の声で再生されてしまい、余計に可愛く感じます。
読者にはとっても分かりやすく薫のことが好きな大河にキスされ、困惑する薫。
プライベートでも仕事でもお世話になって感謝してもしきれない大河にお返し的な…いや、薫的にはお詫びセ○クスを敢行。
いや、薫は感謝以上の気持ちがないんだよね。大河を喜ばせたいばっかり。
自分の気持ちがそこに全然ない。この後絶対トラブルになる予感しかしないんですが。
読者の方が心配してしまう展開でしたが、杞憂でした(笑)
好きになりすぎて逆にすれ違い展開になるとは…。
まぁ好きになっちゃうのは分かるけれど、結構スルッと好きになったなぁという印象で、もう少しそうと分かる描写が欲しかったです。
大河と別居するためマンションに戻る際トボトボ歩く実や、ガオちゃん(大河)にバイバイする実が可哀想で見てられません。
さらに実の心からの叫び…。ここでようやく背中を押され自分の気持ちを伝えた薫。
この作品…もう主人公は完全に実ですよね。ヒロインでありヒーローでもある実。
最高でした。
真の主役2人がちょっと霞んでしまって、これはBLとしてどうなのか? という疑問は残りますが(笑)
ラストはラブラブハッピーエンドで満足。
こんなにガッツリハッピーなのに、続編があるとは。
何が起こるのか…逆に心配です。