前略、お兄ちゃんは聖女になりました。【単行本版特典ペーパー付き】
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前略、お兄ちゃんは聖女になりました。【単行本版特典ペーパー付き】

由依子

筋肉と聖女の相性は非常に良い(笑)

ネタバレ
2024年7月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 料理人の梅彦と、魔術師テオドロスのお話。

最初に人物紹介のテロップ、梅彦の部分が「人間」なのが地味に笑えましたが、最後まで読み終えるとこの紹介の仕方に意味があることに気付かされます。

1巻ではテオによって梅彦の妹が異世界に召喚されそうになり、彼女を助けるため自ら魔法陣の中に飛び込みます。
異世界召喚ものは結構読みますが、召喚後残っている魔法陣から元の世界に帰るのを見たのは初めてかもしれません。
斬新でした(笑)

残った梅彦はテオによって聖女にされてしまいます。
それにしても聖女化した梅彦…。エロw
作者さんの画力が素晴らしく、大変眼福です。筋肉の躍動がエロく見えるって凄い。
そしてフェ○、触手、本番エッチ…。エロプレイのバリエーションが豊か!
とくに触手は異世界エロと言えばの代名詞(異論は受け付けます)。しっかり堪能させてもらいました。

果たして光の魔術師は見つかるのか、最初は表紙の如くエロ一辺倒かと思われた作品でしたが、先の展開が非常に気になる良作でした。
ただ、コマ割りが悪いのか、時間経過や時系列が分かりにくかったりする場面(特に村の病気を治しに行ったシーン)がまぁまぁ散見されたのが気になります。
その辺りが改善されると、より話に入り込める気がします。

2巻では光の魔術師を見つけるのかと思いきや、空振り。

前巻の梅彦のセリフを受けてやたらと「友達」を強調していますが、エロもしっかり。
前回は愛の行為(笑)というより、プレイ感が強かったのが、今回はお互いの気持ちが見え隠れしていて関係性の進展が見られます。

梅彦が魔法陣で元の世界に帰ると聞いて、テオが必死で取り戻そうとしたシーンはかなり良かったです。
さみしいって泣きながら梅彦に訴えるテオの表情が…。
表情で魅せるの上手すぎました。

ただ、海の回とか後々考えると必要なシーンだったのか謎なところが多いのが気になりました。
話がとっ散らかっているというか。
長期連載化にあたって回り道しだしたのかと邪推してしまいます。

1巻が良かっただけに、ちょっと肩透かしにあってしまった気分です。
2巻は気になるところで終わっているので、3巻はもう少し話に色々動きがあると良いのですが。
とりあえず光の魔術師の影くらいは見えて欲しいかな。
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