その世のどこか、蒼天のゆりかご【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】
鯛野ニッケ
このレビューはネタバレを含みます▼
ほんと…涙なしには読めませんでした。鯛野ニッケさん1番大好きです。こんなお話描けるってすごすぎです。地図にない国、常夜の楽園、そしてこの蒼天のゆりかごで、全部漏れなく良かったです。最初シンとリアがどんな風に恋人になって行くんだろ?シン、この調子で大丈夫かい?と思いましたが、気づいたらもう…やられましたわ。ただのBL、恋愛話で終わらせる事はできない内容で、果たして同性愛に偏見がないとか、誰が誰を愛してもいいとかそう言うのは言葉だけになっている可能性もあって、本当の意味を持ってるのか?
その影で誰かは傷ついてるし、やるせない思いを抱えながら気持ちのやり場にもがいてるし、誰かの信念や真っ直ぐな思いは、誰かにとってのしんどい話かもしれなくて。命とか生きるとか愛とか、とにかくいろんなものひっくるめで多様な目線で問いかけて来て、でもただ重いわけではなくて、そこには必ず希望やあたたかさのある物語でした。3部作順番にぜひぜひ読んでほしいです。ありがとうございました!
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