窮鼠はチーズの夢を見る オールインワンエディション
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窮鼠はチーズの夢を見る オールインワンエディション

水城せとな

恋愛は業だ

2024年7月18日
15年ほど前、当時まだ大学生だった頃、何がきっかけでこの本を手にとったのかは忘れたけど、BLにハマるきっかけになった本であったことは記憶している。
番外編が追加されたとのことで、どうしても読みたくなって購入し、久しぶりに読んだら、泣けた。10代の頃の自分は今ケ瀬に思い入れしてたけど、30代の自分の方が、恭一の思いが理解できるようになって泣けた。これが20年も前の作品だなんて思えないほど素晴らしい作品だと思う。

とっても重めの愛なんだけど、ゲイだからこそ、ノンケだからこその葛藤があって、2人には苦しみながらも添い遂げしてほしいと、なんだかんだ思ってしまう。
『この恋の死を俺は看取る。そこまでの道を少しでも花で飾ってあげよう』という思いは、これ以上ないくらいの愛だと思うし、それほどの覚悟を持って苦しみ抜く恋愛は業だと思う。

思い入れありすぎて、めっちゃ語ってしまった。
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