フォール イン ピンスポット
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フォール イン ピンスポット

斎田千洋

個人的青春BL漫画第1位はコレ!!!

ネタバレ
2024年7月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 連載からどハマリした作品です。
自分の中からもう無くなってしまったと思っていた少女の心(恥ッ)が再び目覚めた記念すべき傑作です。
少女漫画を読むのがしんどくなってBL漫画に足を踏み入れた筈なのに、ラブに境界線なんてないんだと改めて気付かされ、心の赴くままにジタバタキュンキュンさせてもらってます!
作者さんが演劇サークル出身らしく、この設定が最高に効いてます!!舞台と漫画って演出の劇的さが重要で通じる部分も多い、その相性の良さに驚きました。
タイトル回収も良かったし、泰知と先輩の回想は最高(今ではよくある手法ですが昔の映画でモノクロがカラーに変わる演出を初めて観た時の感動に似てます)。先輩の顔を初めて見せるタイミングは完璧と言っても過言ではないですよね?誰もがときめいてしまう。恋とか青春とか、色んなフィルターを全部外してもあの美しさは本物だと思えました。
作者さんが先輩をただの過去っていう脇役や小道具ではなく、真正面から素敵な恋として描いてくれたおかげで余計に結ばれた2人が愛おしくなります。魅力的すぎてなかなか心臓に悪そうな存在だけど、再登場を心から待ってます、先輩!!
それもこれも漫画としての魅せ方がめちゃくちゃ上手いおかげで、ほんとに名シーンだらけですよ!
好きな人が熱意を持ってやってることに下心半分で飛び込んで、自分自身も楽しんでる姿がまた良いです。好きな人を通して世界が広がる感じ、キュンキュンキュンキュンキューーーン!!!サークルの女性メンバーが程よく個性かましててそれも好き!
自分が照明係になって2人にスポットライトを当て続けたいくらいに人としての魅力と2人が揃った時のお似合いっぷりに、カワイイサイコーマジアリガトウゴザイマス…を念仏のように唱えるくらいの破壊力があるので、引き続き2人の青春を生温かく見守っていく所存です。
割とありふれた大学サークルでの青春ラブストーリーを、作者さんが紛れもない特別な物語に仕立て上げてくれた大傑作…胸を張ってオススメします!!!
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