BEASTARS
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BEASTARS

板垣巴留

独特な世界観

ネタバレ
2024年7月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様作品「SANDA」を13巻まで読んで(ここまでしかまだ購入していない)、此方の作品を読み返したくなり22巻まで再読。肉食獣と草食獣が共存するという独特な世界観。2者の間にある友情と思慕、恋愛感情や家族への愛情。それとは別の本能と葛藤、冷酷な関係。初めて読み始めた時の物珍しさとワクワク感。一読目まではどんな展開に持っていくのだろうと思いながら読み進めてきたがこういう奇想天外な内容にありがちな此方の期待値が高すぎて終わりまで読んで言葉は悪いがやや拍子抜けした。でも、再読してみるとこれがまた面白い。考えてみるとこの作品が作者様のデビュー作品という事。デビュー作品でこれだけの作品を残すなんて!本能は変えられないが理性は保てる。イヌ科701号室の友情はほんわかするし、幼馴染ジャックとレゴシの関係は清涼剤。その中で全く理解の範疇を超えるのは悪役メロンの父の事。ろくでもない奴だな。対照的なのがレゴシの祖父である。レゴシを愛し育て手離し見守る。愛が大渋滞しているようなこのコモドドラゴンの祖父がとても好きだ。実物のトカゲ自体は苦手だが…
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