演技でいいから食べてくれ【電子単行本版/限定特典まんが付き】
ちづなる
このレビューはネタバレを含みます▼
劇団の新人俳優凪音と、看板役者の野々宮のお話。
凪音が新しい公演で野々宮の相手役に抜擢されたことから始まります。
凪音が幼い頃病気で入院していたとき、野々宮の演技を見て励まされたことから、凪音は野々宮のガチファンでファンであるがゆえにラブシーンが上手く演じられません。
そこで、野々宮から本番までの間恋人として接することを提案されます。
いきなりキスの練習…ディープ過ぎます。こんなにエロエロキス練習の必要ある?
BL的には大変ありがたい展開でしたが、立川に役に入り込み過ぎな役作り方法と指摘された点は納得です。
だから、その後酔った凪音の熱烈告白からエチの流れは違和感がありました。
凪音はあんなにガッツリ想いを告げたのに(のん呼びとずっとタメ口なのが気になりましたし、この時点では恋愛的意味ではなさそうでしたが)、よくよく見てみると野々宮は好きとか一言も言っていないんですよね。
めちゃくちゃエロくて良かったのですが、野々宮が自覚したのはお触り後抱き着いて眠る際なのかな? ちょっと説明不足な気がしました。
その後野々宮の役作りの被害者登場…ここで凪音とちょっと拗れるもすぐに仲直りしますが、結局野々宮は自分の役作りに関しては全く反省していないんですよね。
これが俺だって開き直っているし、凪音もそれを肯定しています。
役者って皆こんな感じなのでしょうか? ここはちょっと共感できませんでした。
その後、いつの間にか千秋楽。
あれだけ頑張って練習していたのだから、もう少し舞台描写があっても良かった気がします。
そして宣言通りのエチ。
絵柄で想像するエロの数億倍擬音多めの激しいエチ!
正直ビックリしました。
凪音が目をハートにして感じてるのめちゃくちゃ可愛い。
ラスト、デート後のエチも…めちゃくちゃ激しく、良い意味で裏切られました。
が、やっぱり野々宮は今後も共演者泣かせな役作りをしていくんだろうなぁ、と思うとちょっとモヤモヤ。
凪音という恋人ができて役作りにもちょっと変化があった、くらいの描写があっても良かった気がします。
それにしても野々宮の年齢が不詳過ぎます。
作中言及されていませんでしたが、凪音10歳当時野々宮は子役でもなさそうなので、凪音とは結構な年の差がありそうなのに、野々宮の見た目が若すぎるんですよね。何歳なんだろうか??
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