能美先輩の弁明【単話版】
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能美先輩の弁明【単話版】

大麦こあら

こあら先生お願い…

ネタバレ
2024年8月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 6話から読み始めた出遅れですが…こあら先生、最終話でこの終わり方…酷ってもんですよー!
分かってる、分かってるんです、焦らしナントカってやつですよね…ウフフ。
恋人には優しいし、大事にするし甘やかすんですよね、瑛人は!見ーたーいー!!
大事にされて甘やかされてる正孝も見ーたーいー!!
単行本は、もちろん紙も電書も買います!

いつもレビューでは書くのですが、主人公たちを好きになれるかどうかが作品評価を大きく左右します。今作のふたりは難あり同士だけどそこもチャーミングでとても好きです。
哲学が根底に流れているところも着眼点が素敵だし、詳しくなくても彼らが愛する学問だと思うと愛おしく、つい何を読んでいるのか調べてしまうほど。

自己肯定感が低い正孝の、チャラさユルさと優秀な読書家の一面とのギャップがすごく良い。いや、ギャップじゃないか。故のユルさでそれでもクサらないところが前向きで好き。
お相手の瑛人の、先輩へのトゲトゲしさったら…そりゃもうヒドいものですが、それも元はと言えば正孝のせい。ましてや人生舐めてるバカ(で不真面目で軽薄で金にだらしなくて女癖も悪そう)なのに、同じ哲学科で非常に優秀とくれば、対抗心も燃やしちゃうってもんです。出会いから興味を持って一目置いて、気にしていたのは瑛人が先だったと知った時…一気にギューンとキました。好き。
絵もとにかくカワイイ。
7話の、講義を聴くふたりの後ろ姿にはグッときて、作中一泣かされました。

追記:8/8(瑛人の日!)、先生のXにて単行本情報が解禁されました。
10/9に、最終話のすぐ後のふたり(!!!)を描いた描き下ろし23ページを含む単行本が、紙・電子同時発売だそうです。期待大!ですね。
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