このレビューはネタバレを含みます▼
女装趣味の宅コスプレイヤー・藍原と、新入社員で藍原のドストライクなイケメン・入谷のお話。
毎月1冊は必ず読んでいると言っても過言ではない、女装ものです。
自分では好んで購入しているつもりはないのですが、もしかしたら大好きなジャンルなのかもしれません(笑)
話としてはとてもシンプルで、変な当て馬やお邪魔虫等は一切登場しません。
多少のモブは登場しますが、ほぼ2人のみで話は進んでいきます。
試し読みのページでも確認できるように、藍原の女装はとても可愛らしいです。
入谷が一目惚れするのも納得。
ただ、女装時が女性っぽすぎるというか…見た目が女性にしか見えません。
男性っぽさが無さすぎる気がして、せっかくのBLなのに少々勿体なかったかな。
少しは男性の部分があっても良い気がしました。
入谷は良いカラダしてるし社内の態度なんかを見ていても、とても良い子だと分かるのですが、正直コレ! といった部分が無く薄味でした。
イケメン、美筋肉、童貞と、なかなかの個性持ちですが、話の中に埋没してしまっている感。
藍原に一目惚れしてから一筋なのかもしれませんが(いつからかは不明)、童貞であった必要性もあまり感じられず。
それなら、もう少し初エチ時にワタワタしてくれても良かったかなぁ、と。
もしくは童貞関連の過去エピソードが入っていると感情移入しやすかったかも。
(何回童貞って言ってるんだ…w)
ストーリー的には嫌な展開なども無く、ストレス無しで読めました。
暑い夏に難しいことを考えずに読める、楽しくて軽めのお話だったとは思います。
でも、もう一捻りあったら、より印象的になった気がします。
とくに可もなく不可もなく…なイメージで終わってしまいました。