異世界転生したけど、七合目モブだったので普通に生きる。
白玉/北沢きょう
このレビューはネタバレを含みます▼
異世界転生ものの主人公は99%(当社比)【受け・オメガ】ですが、こちらは【攻め】。そして攻略対象は自分より爵位が上の宰相・侯爵家の一人息子ギルバート。アルフレッドは爵位こそ伯爵と「七合目」かもしれませんが、領地は農業・漁業・林業大国で国の食糧流通の大半を担う、ビジネスで大成功している家系。爵位なくても実力で王族と互角に渡り合えるんじゃないかな。アルの家を怒らせたらこの国では飢え死にするしかない。どこが七合目ーー?トップオブザトップに君臨するスパダリです。ギルバートが未成年だからHまで辿り着くのにかなり読まなきゃですが(4巻で達成)、その間もイチャコラしてますのでプロセスが楽しい♪時折り挟み込まれる他者視点もよき。同じく転生者の男爵令嬢が消えた後、ギルバートが物心ついてから10年以上も【毒親】に虐げられてきた事実が明るみになったり。【毒親ザマァ】も楽しめます。ギルが性格的にそこを引きずらないとこが尚よき。まじでギル父、残念すぎる…。アルの両親や弟(ピュアっ子)も良い感じにかき回してくれてます。4巻ではアルの転生前の世界との関わりが出てきたり、ギルの意味深な発言…「戻しませんよ」の伏線も、きっと5巻以降で回収されるでしょう。続きが楽しみです♪
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