このレビューはネタバレを含みます▼
女王としての自分、1人の女としての自分、心がぐしゃぐしゃになる心情もすごく細かく書かれていて感動しました。運命の2人、両思いになってからも離れないといけない、でも離れられない。つらすぎる。何もかも捨てて一緒になるってのも胸にきました、でも、姫にはやることがある、読んだ後は胸がいっぱいになりました!
亜姫と薄星が若返って旅立ちましたがあれは、生きていると思う。。2人が別れた時の若さに戻って最初の人生では一緒にいれなかったわけだから、これからは全てを捨てて彼とともに歩むのだと思うと涙。。
千年の花は、『あの世とこの世の間にある』薄星が瀕死の状態で見つけたのかと。薄星が女の子の亜姫を連れて旅をしていた。女王が眠り続けていたが薄星が迎えにきて、花びら?が触れて女王の手のしわがなくなっていった。なんとも静かな美しいシーン。女王は器、薄星がきたことで、旅立っていた女の子も器に帰ったのだと思う。
最後はどう、解釈したらいいか、、、ファンタジーだけど、希望、期待もこめてます。読み手がどんな捉え方をするかによりますが、想像は広がります。和泉先生は天才です、こんなに深く描けるとかすごすぎる。わかりやすいキラキラもハッピーエンドもない。でも人の心に刺さる。亜姫と薄星は永遠に一緒にいれる、それだけでいい。身分が違う2人、運命の人と出会ったら人はどうしようもなくなる。大好きな作品です!