この先が読めない、読みたい。読ませてよ~





皆自分の事情があって今がある。
笙野の両親のありよう、昭和には居た居た! 家のことをキチンとやらなくては外に出るな、と言い出す夫に、経済的自立が出来ずに妻は泣き寝入り的に従わなくてはならないケース。
相手の望みをキチンと訊く前に自分の考えを押しつけて平然としてる人間があちこちに棲息してた。喫煙者が大手を振るって非喫煙者に不健康を強いるだとか、公然と女子は学歴あると可愛くないと声高に言って従順を強いるとか、私の時代には自分を主張したりする女性は「怖い」などと揶揄された。
少しずつはその生き辛さはなくなったが、年号が変わってもなかなか変化はしなかった。男性もまた、私の時代は女に負けたら恥ずかしいと思え、などというアホみたいな男子教育をされた頃から、少しずつ男はなになにであらねばならぬの呪縛を解き放たれてきたものの、女子の領域視されたところからは弾かれていた。
小さなことが集まれば確かに幸せの理由となることは納得出来る反面、キャラ達が生きてきたこれまで蓄積的に形成されてしまった価値観はすぐ変えられない。でも作品は、ベリーダンスを中央に置いて、皆がきっかけを経て少しずつ硬い殻を壊していく。そのプロセス、そのときどきにそれぞれやってることが正しいことだったかどうか今はまだ判らないなりに、選んでみた事を兎に角進めている。自分の選択に曲がりなりにも各人肯いての行動だ。
本作は本当にいろいろ考えさせられる。これまで自分を形成してきたもの、これから自分が見る世界。
そして登場人物達のこの先は、芦原先生に見せていただきたかった。
46話以降が読めないのが悔しいし悲しいし今でも胸が痛い。読み手は直接間接の原因をどうしたって考えない訳にはいかない。お疲れになってしまった…。先生に煩わせる必要のないところに先生お一人のエネルギーが多大に浪費された。消耗し、本来注がれるべき続きの部分から結末までに至る漫画制作への余力を殺いでしまった。作品や先生への理解度が深かったら、作品弄りへの不毛な試みなど生まれる余地も減ったのに。赤ペンを入れる作業はハタが思うほど楽ではないのに、独りだけに任せた挙げ句…。文法違う畑で苦労させられている人を思いやるのは、させるよう追い込んだ側の責任なのに。味方居なかったのか。

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