穢れのない人【コミックス版】
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穢れのない人【コミックス版】

虫飼夏子

衝撃的

ネタバレ
2024年8月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 先日のふゅーぷろのクーポンにて購読。これは一癖ありそう…と表紙買いしたのですが大当たりでした!
児童に対する暴力的な内容が含まれますので、好き嫌いがわかれる作品だとは思いますが、色々と考えさせられ心にずしーんとくるので星5にしました。
これがデビュー作という事で衝撃。次回作も期待大ですね。

心優しい神父の木場×児童虐 待と殺人の冤罪で服役し、出所してきた元神父の秋鷹。
自ら命を経とうとしていた秋鷹を助け、唯一の理解者となった木場。木場からの好意を無碍にできず受け入れた秋鷹でしたが、木場には恐ろしい過去があった…というストーリー。
木場の正体が分かった時のサイコ感が本当に怖い!!普通殺した子供の名札とか取っておくかね!?自分が真犯人であることを誰かに知ってもらいたくて置いていたのかなと思うと怖すぎます。秋鷹に見付けさせてるのも怖い。
その後、一緒にいることになった後のメンヘラぶりも怖い。やっぱり犯罪を犯す人って精神状態やばいんやな…
しかもそれの元凶が父親というのも恐ろしい。それを見て見ぬふりした母親も。自分も親ですが、この母親のように知らないふりなんてし続けたらおそらく発狂するのではないかと思うし、絶対こんな風に普通には暮らせないよね…と木場家の恐ろしさを感じました。
ラストも良かった。救いのあるラスト。希望が見えます。

他のレビューを読んで、単話の方にある後日譚も読みました。衝撃!!!
最後のコマ、刺された包丁に反射する朝日が眩しくて美しい。その残虐な光景との対比で風邪ひきます。
後日譚としてこれを描いたということは、木場という男は許されない人間なのか。
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