ララの結婚
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ララの結婚

ためこう

本当に本当に大好きな作品です

ネタバレ
2024年9月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ (長文失礼します)今まで読んだ商業BLの中でも1番好きだと言い切れるほど大好きな作品です。新刊が出る度に1巻から読み返しています。
主人公のラムダンには双子の妹ララがいて、近々由緒正しい家柄のブルクティーン家次男に嫁ぐことになっていたものの、式直前になって本当に好きな男と駆け落ちしたいと言い出します。由緒正しい家柄との縁談など軽々しく破談にできる訳もなく、でも妹には好いた男と幸せになって欲しいと願うラムダン…。せや!そっくりな自分がララになりすまして式をやり過ごしたろ!というなんともぶっ飛んだ導入…しかもそこまでの流れが全て次男ウルジの計画通りという、、。「カッコウの夢」といい、ためこう先生はびっくり仰天な導入で作品世界に引き込んでくれます。
男が男に嫁いでそのままいちゃラブお幸せに…とは行かず、最初は当然ラムダンがウルジを拒絶しますが、ウルジの真っ直ぐな愛に少しずつ惹かれていくラムダンが可愛らしいです。そのままイチャイチャ幸せになってくれればこっちとしても嬉しい限りなのですが、すれ違いも多々ある上ブルクティーン家の家督は重く、子供を産めないラムダンは当主から冷たい扱いをされますし、好きだからこそ大切にしたい、だから一緒にはいられない…とまた離れてしまったり。ラムダンとウルジが離れ離れの時間をトータルしたら単行本2、3冊はあるのでは…と思うくらい、次から次へと2人の前に2人を阻む障壁が現れ続けます。しかしそれがあるからこそ、その度に2人愛が深まるのがたまりません。
個人的にウルジがすごく魅力的なキャラなんですよね、独占欲が強い割に不器用で、それでも真っ直ぐにラムダンを愛しているところが好きです。単行本を重ねる度に愛が重くなっていき、最新刊に至ってはもう呪詛かな?と思うレベルで愛が重たいです。ウル→→←ラムくらいに思いながら読んでいたらいつの間にかウル→→→→→→→(以下略)くらいになってました笑

BLを買うにあたって恐らく皆様濡れ場の量が気になると思うのですが、普通にえちえちなもののストーリーがしっかり展開されていく為濡れ場中心の漫画では無いかなーという感想です。なんならほぼ本編に濡れ場のない単行本もあります。ウルジとラムダンにどっぷりハマれないと濡れ場が見たい読者にはうーん、となるかも知れません。しかし最新刊の書き下ろし、ドロドロぐちゃぐちゃで最高でございました…
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