あなたの愛など要りません
」のレビュー

あなたの愛など要りません

冬馬亮/ありおか

感動した。

ネタバレ
2024年9月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一度目は、誰も救われず、読んでいて辛かった。
一度目のランスロットが、それでも母の幸せを思う気持ちの健気さに泣けた。
そして、二度目、ヒロインは回帰前の記憶を持っているので、今度こそ息子を愛そうと、たくさん努力する姿が愛らしい。これは、キンバリー、忘れることできず惚れ直しちゃうって(笑)
キンバリーは、本当にいいやつなので、二人が報われて良かった。

しかし、ヘンドリックは、最初から最後までクズで無機質男だな。もう、行為の時なんて、ヒロインがかわいそう過ぎて…。あれはトラウマになるって。その後、キンバリーと幸せになっても、行為に至ろうとするとフラッシュバックしちゃって、ここも読んでて辛かった。
もう、ヘンドリックが登場するだけで、ムカムカイライラしたわ。これだけ嫌な気持ちになる主役級の男性キャラは、稀に見るほどよ。本当に、救いようがない。

あと、ヘンドリックが固執してたアリーだけど。
私は好きになれない。
生きるために仕方がないことがあるのは、わかる。
でも、ヘンドリックに甘んじていただけで、外の世界を知ろうとせず、結果、公爵家の人々を不幸にしてるよね。
噂を確かめなかったり、貴族の仕事を知らなかったりさ。
別に全てを細かく知ろうとしなくていいんだけど、自分に関わることは、知っとこうよ、無知も罪なんだよ。
と、私は思うので。で、最後までバカだし。

その他の主要キャラは、皆、思いやりのある優しい人々なので、読んでいて、応援したくなります。

ランスロットの成長が良き。

この物語は最後まで読んで、愛の何たるかや無償の愛の深さがわかるので、ぜひ、文章で読んでほしいです。
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