よろこびのうた
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よろこびのうた

西田東

うん。すごい😩

ネタバレ
2024年9月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 西田先生新作「よろこびのうた」。はぁ、嬉しいです。そして今作もめちゃくちゃ面白いです。

島に流れ着いた男マリアンをブライアンが発見する所から始まる物語。vol.1のサブタイトルが訪問者、2は就職試験…。作中の言葉、タイトル、その副題まで含めて意味がありそうな、映画の様だなと感動しました。

ネタバレしますが…。
2までを読んでまた1を読むと、ママ助けて…のセリフに、幼い頃のマリアンと養父の生活がどの様なものだったのかを想像してしまって辛かったです。その養父に素晴らしい施設にいるよと話すマリアン。無意識に心の中で愛してると言われ、また呟くマリアン。もう、この時点で…😩何かたまらなくなって、あぁぁぁぁーーーと叫びたくなりました。
さらっとバイオリンを弾いたり、大事にしているそのバイオリンを質に入れようとしたり。大学講師なのに男子学生とやる事はやったりしていて。図太そうなのにどこか壊れていて人間臭いのが堪らない魅力なんです。

流れ着いた島も不思議な島で。警察国家の様な国の中に、レジスタンスが隠れ集まっている島みたいな…逆に秘密警察が住んでそうな島でもあって謎です。

1で、神父とブライアンの会話が尋問みたいでわくわくしました。ブライアンって誰?ってブライアン自身がツッコんでるのに吹き出して、マリアンをベッドへ運ぶ彼の運び方が軍人っぽいなと。
マリアンが無意識に愛してる、と呟くのを見て、俺もだよ、というブライアンのセリフがめちゃくちゃカッコよかった😩 デコボコだ…としびれました。(なのに口元が関西っぽいのが良い😩)

Ace of Spadesを聴きながら…マリアンが最後の授業に弾いた曲…ぜひ歌詞を読んでみて下さい…😩 vol.2のセリフの印象が変わりました。

追…vol3.奮闘 詩を読んでいる様で…良かった。
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