ボールアンドチェイン
」のレビュー

ボールアンドチェイン

南Q太

「自由」と言う事を考える。

2024年9月12日
先生の作品を読むと毎回「自由」ということを考えてしまう。

本作品、ふたりの主人公がいます。
年齢も境遇も全く違うふたりの人生の道のりを先生の筆に同乗させてもらって読ませていただいている気分。
同じ人生の人なんていないけれども、ふたりの見ている景色や音、さらされるデリケートな部分が読者の心のどこかとオーバーラップして「知ってる…」と思うはず。

「女性」というベルトコンベアーに産み落とされ、流れ進む景色の中で温かい幸せを手に入れたり、自分の好きなものを選んで生きたり、不満に感じたり感じなかったり・・・。
私は「自分」という道の上に産み落ち、上下左右360度見渡すことが出来、分岐の道を選ぶのではなく自分の道を丁寧に歩く。
そう感じる「自由」が欲しいと思う。
と感じさせてもらえる作品です。

2巻まで読了。
ふたりの人生の続きがとても楽しみです。
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