もう少しだけ、そばにいて
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もう少しだけ、そばにいて

白野ほなみ

ハルさんの、エッセイ読みたいな。

2024年9月21日
車椅子。私の場合は両親でした。事故ではなく介護。二本足から杖。その後、手押し車から車椅子。最後は寝たきり。この流れは将来の己の姿と順を追って親は見せてくれました。でも、事故は突然。その絶望からの立て直しは個人差が有るものの、生きて行く限りは受け入れなければならない非情な現実。
在宅介護ゆえ二級講習を受けた際に車椅子体験をしました。ほんの少しの段差でも、勢いつけて大変。下り坂は覚悟が必要。大型トラックの大タイヤと目線が同じの恐怖。点字ブロックのガタガタ運行。これは二方共に並び立つようにしたいものです。雨水防止の為に傾斜した道路で、身体が一方のみに傾く不自然走行。わずか三十分で疲れましたが、これが一生だとしたら。そこに家族や愛する人が居てくれたなら、その希望だけが前進する原動力。いえ、現実ときたら、そんな安易なものではありませんね、ごめんなさい。今の私には、この物語に涙して感動するしか術をしりません。
エピローグ、二人が確実に年を重ねていた事実を見られて良かったです。先輩もお元気だと良いな。
どうして私のお気にのフォロワー様たちは、素敵な良い本ばかり見つけてくるのでしょうか!ありがとうございます。
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