俺が好きって言ったらどうする?
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俺が好きって言ったらどうする?

くもそく

距離感ゼロのDKに心臓やられる

ネタバレ
2024年10月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「誰か助けて~!!」と叫びたくて仕方がない読後感のおもむくまま、レビュー書いてます!!!

幼なじみの、無自覚に距離を詰めてくるメガネっ子DK時緒と、そんな時緒への恋心をひた隠しにしてきた一歩が、友達としての距離を保てなくなってしまう過程を見守るつもりで読み始めた本作。
途中、一歩の心情がクローズアップされる場面で、時緒の身体のパーツだけが一歩の視界に入っている描写に「あぁ、好きだと自覚した途端、目を合わせて相手の顔を見られなくなる感覚、分かる…」と、一歩の気持ちに共感。と、その次の瞬間、ドアップに迫る時緒!!もう、その瞬間、一歩と同じく、キュンッと胸がときめいちゃったんです。「もう、時緒、無自覚に距離詰めるの、心臓に悪いからやめれ~!!!」と、誰目線か分からない叫びを(心の中で)あげておりました、はい。それ以降、すっかり一歩に感情移入。恋心を自覚しながらも伝えられずに苦しむ一歩に共感し、ストーリーは王道なのに、一歩の心情が心に沁みてくるんです。

普段、壁となって、遠くからかわいいDKを眺めるのに慣れてきた身としては、何とも新鮮な感覚に胸キュンが止まらず印象的な読後感。
改めて読み返すと、作者が、その絵を見て抱くであろう読み手の心境を考えて、どこを描写するか、画角、セリフを研ぎ澄ませていることに気付かされる。透明感のある瞳、時折入る頬の赤みなどDKの初々しさを表すのにぴったりな魅力的な絵柄も何とも魅力的✨

素直な良い子の2人の幼馴染らしい気安さ、距離の近さ。でも同性同士だから一歩引いてしまう内心の葛藤と、その後に訪れる幸せな感情を、ゼロ距離感でドギマギしながら味わうの、久々の感覚☘続きも楽しみ。無自覚メガネっ子DKの殺傷力(笑)、たまりません(嬉)🍁
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