セクシー田中さん
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セクシー田中さん

芦原妃名子

未完なのがあまりにも残念です。

2024年10月10日
ドラマ化の前から、この作品に惹かれて読んでいました。最終巻に書かれた、この後、を読んで、やはり最後まで読みたかったと強く思いました。

ドラマ化にあたって何が起きたのか。
作品の連載を放棄してまでなんて、よほどの状態だったと思います。

誰を責めても、何があったか明らかにしろと問い詰めても、それで元に戻ることはなく、不毛なばかりで意味がないと思いますが、あれだけ軋轢を産みかねない原作ありのドラマも、小学館も日テレも、今回本を出したプチコミック編集部も、昔のようになんのしこりもなく接する事はできなくなりました。会社同士の関係の中で、原作者の意向をドラマ化の現場にまとも伝えられない状況を作り出したという意味では、どの部署も同罪です。何が「先生の遺志をくんで未完」なのか。遺志をくめるなら、なぜ生きてるうちに意向を守るようテレビ局にかけあえなかったのか。それに、遺志をくんで未完にするなら、なぜ表紙は変えたのか。結局、どんな美辞麗句を掲げようと、生きてる者のいいようにしてるにすぎない。
今更何を言っても本当に不毛です。
先が失われたことが悔しい。

今後、このような不幸が起こらないよう、関係各所内での原因究明と再発防止はしっかり行ってほしいです。
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