きみがいなくなっても教室はそこにある
」のレビュー

きみがいなくなっても教室はそこにある

おにぎり1000米/星名あんじ

長編でたっぷり世界観にひたれる

ネタバレ
2024年10月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 世界観がとてもいい。文章から立ち昇ってくる景色が綺麗で惹かれました。2人の関係は、じわじわと距離を詰めていく過程がすごく良くて、急接近がないのがリアルでいい。匂いや手触りまで感じるような風景描写と個性的なキャラクターたち、先が知りたくてどんどん読み進めてしまいました。
同作家さんの「今夜だけ生きのびたい」の100年ほど後のお話で、こちらの作品に出てきた人のその後も小説の後半でみられます。何もかも手にするハッピーエンドで溢れている昨今のラノベですが、そうではない(本人たちは幸せでしょうが)結末にも納得感があり、楽しかったです!
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