シュガーギルド
」のレビュー

シュガーギルド

一穂ミチ/小椋ムク

紋別の描写が好きでした

ネタバレ
2024年10月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作品紹介にある通り8年越しにずっと心残りだった人と再会するストーリー。
シチュエーションには多少の既視感はありつつも、個人的には2人が出会った紋別の描写がとても好きでした。
凍てついた気温、漂ってくる魚臭さ、真冬の薄暗い空模様と文字通り何もない寂れた場所、雰囲気は物淋しいのにそこで交わされる2人の会話は初々しくてどこか温もりもあって。その対比がとても良くてずっと2人を見ていたかったです。
最初こそツンが強く儚げに見えた和ですが、秘めた想いの強さに驚くと共に切なくもなって。達夫の思慮分別は分からなくもないですが、大人の事情で振り回された感が強かったので想いが実った後の和の幸せな姿をもっと見たかったです。
終始攻め目線、全体的にしっとりしていてお仕事BLとしても読めます。ただ、タイトルから伝わるシュガーな甘さはあまりないかな。星3.5くらい。
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