獣のごちそう、非常食【描き下ろし付き】
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獣のごちそう、非常食【描き下ろし付き】

田中森よこた

なんだこの尊い御本は!

ネタバレ
2024年10月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ スピンオフ元の 「獣のごちそう」に出て来たダイヤとハッカ、
実は本編後半やオマケの初期設定画などにより
読み終わる頃には主人公の3Pカップルよりも気になっていました。
ので、そのまま流れるようにこちらをポチリました。

ダイヤの真っ直ぐで打算の無い気持ちが尊い!
自己犠牲をも厭わず、でもそれを自己犠牲だなんて微塵も思ってない。
前作同様、「心優しき肉食動物と気の強い草食動物」のカップルだけど、ダイヤはさらにもともと粗暴なイメージがあっただけに(でも実は乱暴者的なことはひとつもしていなかったのだが)、尊さ増し増し。

そしてハッカの一途な思いも可愛い。
初対面のときから 怯えもせず冷静で達観した感じで、前作では大人しく従順な感じでしたが
実はそれはダイヤの好みに合わせてスウの雰囲気を真似ていただなんて、健気でしかない。でもダイヤが優しいことを知ってるから我儘は言う、という感じであざとかったり、ダイヤの失恋をきっかけに少しずつ地を隠し通せなくなってきて、喧嘩しまくるのも すごく人間味(獣だけど)があって可愛い。

決して美しい感動物語というわけではなく、親近感のわく可愛いラブストーリーですが、そこも含めて、総じて尊いのです。
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