嫌い、大嫌い、愛してる。
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嫌い、大嫌い、愛してる。

ARUKU

重苦しいまでの愛

ネタバレ
2024年10月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ とにかく凍月のくず加減は度をこしてますが、こと奏への愛は狂おしいほどで。
はじめが悪いけど、そのあと恋していることに気づき、愛を告白したって、はいと言えるわけない。奏も復讐をしようとしてるのに、だんだん変わっていく凍月に情が芽生える。最低な奴なのに、そばにいて愛をむけてくる。そこに罪悪感も加わり、どこまでも終わりのない負の連鎖。
そんなときに起きる自〇未遂。意識不明の状態の奏への献身。
やっと全うになった凍月。そこからみえる景色も違い、奏との過去を想う。
重いし、じっくり読む内容ですが、結構好きです。
何作か著者の作品を読ませてもらってますが、常にどこかテーマがあって、大人の寓話のような感じにもみえ、愛憎が表裏一体で、でも、どこか受けが純真なところが光ります。
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