碧海の色が目に浮かぶ作画の素晴らしさ

ネタバレ

2024年10月18日

このレビューはネタバレを含みます▼ こちらの作品は見開きで鑑賞できるデバイスがおすすめです。
登場人物たちの美しさもさることながら、背景の麗しさが際立ちます。
光の入り具合、波紋の広がる風景、島々が浮かぶ光景…。
なんとファンタジックな風景なのでしょうか！！
しかも、色味を感じるのです。
私の中に蓄積されたイマジネーションの扉をどんどん開く作画。
本当に素敵でした。

原作を読んでいないので割愛されているのかもしれないと感じでしまうことがありました。
主人公のバックボーンや転生の由縁。
ヒーローの生い立ちには多少触れるものがありましたが、あまりにもサクリと終わってしまった感。
とてもとても美しい口づけのシーンも拝めましたが募る思いをもう少し読者に味合わせてほしかった。
ラブストーリーで読むというより、一人の人間の成長物語として読む中で愛し愛される幸せをかみしめた物語なのかもしれません。

深海の中を思わせるとても静かで落ち着きのある作品でした。

星は、ラブストーリーとして読むならば3～4かなと思ってしまうのですが、とても美しい作画と誠実な主人公の成長を見守るいち読者としては★5を付けたい。

好きな作品です。