ニッターズハイ!
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ニッターズハイ!

猫田ゆかり

編み物描写に激しく共感(5巻既読)

ネタバレ
2024年10月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1・2巻187、3巻195、4巻171、5巻187ページ。
男子校の手芸部、それぞれの高校生男子の悩みだったり日常だったり友情だったりが眩しい!
頑張ってきた陸上の道をケガで失った主人公、編み物と友人を通じて、一目一目、新しい編み地ができていくようで微笑ましいです。もう完全に親目線。
キャラクターもみんなやさしく、気持ち良く読めます。主人公コンビ、先輩コンビ、先生コンビ、みんな平和で仲良くあれ……。男子メインですが、ちょいちょい出てくる女子キャラもかわいいです。
1番のお気に入りは蓮くん(策士な感じが好き)で、天馬くんのばあやもイチオシです。
名前がみんな手芸関連からとられていて、元ネタ探しも楽しいです。ちょっとメーカー擬人化の趣もあるな……って思っているのですがいかがでしょうか。主人公の「ハマナカ」とか、類くんの「クロバー」とか、イメージめちゃくちゃ合ってません?
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で、なんと言ってもこちらの作品の魅力は、編み物描写。
作者さんが実際に編み物をなさっているので、編んだもの、道具の持ち方、すべてが正確で、アミモナーにはストレスフリー。貴重です。主人公の編み物的成長に、自分の過去の姿が重なりまくりで「ああ〜私もそうだったぁ〜」ってなりながら楽しく読めます。類くんの毛糸を買うための節約術も懐かしい(今でもバンバン買えるわけではないですが)。
あと、作者さんの夢と欲望が詰め込まれている感じで、ものすごく共感w 手芸部……仲間と一緒に編めて美味しい手作りお菓子と紅茶が出てくるとか、控えめに言って最高じゃん? 学校の近くにある毛糸屋さん……こんなオシャレなお店、一度でいいから行ってみたい! 類くんの師匠の部屋……なにこれこんな編み物環境すばらしすぎて拝んじゃうし整頓されてて偉すぎる!!
現実ではぼっちのアミモナーなので、せめて、自分で紅茶とお菓子を用意して一人手芸部ごっこをたまに嗜んでおります。
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地味に気に入っているのが、コンプティーク連載であるために、堂々とガンダムネタを出せるのが良いですね。伏せ字にしなくて良いし、コスプレ衣装もそのまま描けちゃう。
編み物だけでなく、ファーストガンダムも嗜んでいる身としては、なんか良いです。
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