このレビューはネタバレを含みます▼
翔真 中3、吉乃 中1。翔真推しには堪らない、小西明日翔先生の読切デビュー作。短編とは思えない程グッと深く凝縮されている、翔真と吉乃の出逢いから一緒に生活するようにまでの『来世は他人がいい』スピンオフ。自分が置かれて来た境遇から、ドクズな父を呪い…世の中皆敵!自分自身さへもどうなっても構わないと思ってるような底辺な生活をしていたような翔真が、蓮司の助けや吉乃のぶち切れ一喝で落ち着きやっと安住の居場所を持つことが出来た。それが吉乃の側…。きっと吉乃があれ程憎んでた父を代わりに殺すと啖呵切ってくれた時、吉乃に一生付いて行くぐらいに心奪われてしまったんだろうな。出来れば翔馬がどうやって刺青入れるようになったのかぐらいまで見たかったですが、『来世は他人がいい』が書かれる以前の作品ですし、とりまコレで満足!!
吉乃と翔馬父との一件以来、何事もヤル気ないながらやりたい放題のクズ翔真の棘々しさが一気に抜け(天然っぽいヤル気なさげだけは残ったけど)一変して吉乃に懐き、学校でヤクザの孫と皆に犬猿され孤独に過ごしてた吉乃に、登下校から休み時間…家と1日中吉乃と一緒にいてくれるようにまでなるっていうのが尊く愛おしかったです。翔馬!マジでサイコーだよ!!