夢で逢えたら覚悟して
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夢で逢えたら覚悟して

ドンドン

ドンドンワールドにようこそ

ネタバレ
2024年10月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さん買いで積ん読から。人が見たいと望む夢を見せることができる夢魔の望がアルバイトとして働く「夢屋」に、同じ大学の後輩の黒曜が訪れることから始まる幼馴染の再会ストーリーです。作者さんの既刊「惚れ薬つくりたい同好会」で、いきなりの虹色カラーに驚愕した方も多かったと思います笑。今作もドンドンワールドが炸裂していました。すごいこの人の頭の中どうなってるんだろう?(←良い意味で)と思わずをえないです。夕方の缶詰めとか屋上の種とか、ファンタジーなんですがロマンチックでもあり、ただ面白いギャグ漫画というだけでなく、そこにうまいことBLの恋愛要素が入ってるんですよね。第2層の心象の層は、ファンタジーを通り越えて、なんかもうアートでした笑。ワイプ枠の使い方も斬新で、でも面白くてキュンキュンもして、うわ~と思ってたら「やめなさい」のフォントでとどめを刺されました笑。BL漫画で見るフォントじゃないですねw 夢魔であることに引け目を感じていて、好意を自覚した後も沸き上がる黒い感情を持て余して葛藤する望に、黒曜のまっすぐさがすごい刺さりました。こんな面白いストーリーなのに、救済要素もあるとか!施術室の柔らかそうなベッドや引き込まれるようなプラネタリウムなど、それらを表現できる画力もすごいです。
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