このレビューはネタバレを含みます▼
度々アルファポリスからの書籍を読むのですが、やはりほとんど読むとハズレだったと思うことが多いです。商業作家のベテランの方レベルを求めてはいけないと思いつつ、これでこの金額を取るのかと思ってしまう作品ばかりなので。
秘密ありの伯爵×かつての王子という身分を隠した役者、のカップリングです。
ほとんど人と関わらず冷遇されていた人間が、なぜ数年で誰にでもなり切れるという役者になれますか?そしてそのような胆力がありながら、物語が始まればずっとトラウマから体調不良で倒れ、刺され、連れ去られ。ヒロイン気質かと思えば口が悪く、人物としての設定や描写がおかしい。
また攻めも設定もりもりな上、他の人物達にも設定をつけすぎる。ストーリーも設定や事件や過去の話を盛り込みすぎて、最後の方は様々な人物や過去の出来事などの説明ターンや説明の会話ターンで毎回数十ページ使う始末。
そしてすぐに体の関係になる受けと攻め。もはやツッコミ疲れるくらいでした。
また、非常に文章としても口語的です。なんか、めっちゃ、~な感じ。などの軽い文章が度々登場します。
昨今ベテラン商業作家の方の作品ばかり読んでいたせいで、あまりの文章と設定の甘さにああ、アルファポリスのラノベというのはこういうものなんだ…と改めて思いました。
辛口で申し訳ありませんが、もちろんど素人には書けない設定や話ではあると思いますので、細かな事が気にならない方は読むといいと思います。自分は今後アルファポリスからの作品は控えます。