王子様なんて、こっちから願い下げですわ!~追放された元悪役令嬢、魔法の力で見返します~【単行本】【コミックシーモア特典付き】
春原まい/柏てん/御子柴リョウ
このレビューはネタバレを含みます▼
正直ストーリーとしては、あるあるの王子の婚約者が略奪され婚約破棄されて国を追放される……から始まるんだけど、魅了使いの魔女の正体まで散々引っ張った割にはものすっっごく軽い扱い。
魅了された子息たちも綺麗に『被害者』扱いだし、何より王子も立太子してるし。いくら魅了の被害者でもあそこまで国を壊したなら廃嫡でしょ。アンジェリカも釈放って……まさか、魅了されて〜の事件そのものうやむやに片付けた?!って感じ。
ラスト2巻で私の中の評価は下がったって感じかな。
サラッと読む分にはハピエンでめでたしめでたし。だけど、メインテーマにしていた魅了の終わらせ方がお粗末というか軽すぎる。
どんなに悪さしようがどんなに徳を積もうが魔女は死ねば『神』になるのか。まぁ、神といっても邪神とかもいるから悪い神もいるだろうけど、その辺の創りもなぁ。
そして、ラストにサラッと語った、アルバートに寿命がきたらヒパに食べてもらう……って、そりゃヒパや子供たちが気の毒過ぎるでしょ。
楽しく読んでいたのにクライマックスでだだ下がってしまったよ。
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