あの子の子ども
」のレビュー

あの子の子ども

蒼井まもる

良かった!!!!

ネタバレ
2024年11月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 老若男女すべての人類に読んで欲しい作品です。うーん、先進国なのに閉鎖的な考えのヒトが多い日本人はとくに読んで貰いたいです。高校生カップルの性、妊娠、苦悩、親の反対、出産を赤裸々に描かいている作品。高校生の出産が正解なのか?堕胎することが正解なのか?きっと何が正解で何が不正解なのかは誰にも答えられないと思う。福と宝にとって、この答えが正解だったのかは、読み終わった今でも私には答えられない。このふたりには応援してくれる家族や友達がいた。産婦人科の面々がたまたま良いヒトだった。だから素敵なラストを迎えることが出来た。最終回の後に番外編もあり、ふたりの馴れ初めが読め、ライムちゃんのその後、そしてふたりの子ども【真】の17歳の誕生日や花火大会と浴衣。福と宝の普通だけど普通ではない幸せとライムちゃんの悲しい結末の対比には、決してマンガの中だけでは無い現実を見ました。日本の性の変に隠している風潮が、ライムちゃんのような子どもをつくっているのだとつくづく感じました。性問題は遅くとも中学生に上がると同時に教えなければならないのではないのかと感じました。この作品を通して、少しでも悲しい思いをしないで済む子どもが増えることを切に願います。蒼井先生、最終回までお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!