官能リマインダー
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官能リマインダー

ウノハナ

束縛と解放

ネタバレ
2024年11月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大好きなウノハナ先生。何でこれ読んでなかったんだろう。
たぶん「縛る」という言葉に反応し敬遠してしまっていたのだろうな。SM系苦手なので。
でも読んでみたら、確かに縛っていたすシーンはあるんだけどそれを楽しむということではなく、もうとにかく人の心理を描くのがどれだけ上手なのってまず思った。
彰大について。私はこの話の中で主役の2人を差し置いて、彼の複雑な心を描くウノハナ先生の筆致に一番感動したかも知れません。ズルい男だったかも知れないけど嫌いになれず、ルカスの反撃感動したしスカッともしたけど、でも彰大も苦しかったんだろうなと読者に思わせてくれる。
「もうあんな切ない目で俺を見ないんだな」「もう俺じゃないんだな」ってところ涙出そうになった…。彰大も宗平を繋ぎ止めるために自分を縛っていたんだね。もう少し早く気付けば、宗平に重くのしかかっていた手枷足枷を外すのはルカスでなく彰大だったかも…なんてことも思ってしまった。
でも宗平を苦しめていたトラウマから実際に解き放してくれたのはルカスだからね。彰大のことやたら書いちゃったけど、大前提としてルカスがいい男なのは然り。何なら彰大に気付きを与えたのもルカスだから。
手足を縛る宗平はつまり心が縛られている状態でもあったわけだけど、それを物理的にも精神的にもほどいてくれた。体を縛らないセ、、をする宗平すごく可愛かった。ルカスありがとう、これからもあんま〜い言葉を宗平に浴びせまくって彼を照れさせまくってください♡
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