神様なんか信じない僕らのエデン
」のレビュー

神様なんか信じない僕らのエデン

一ノ瀬ゆま

すでに芸術の域

ネタバレ
2024年11月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一ノ瀬先生の作品は熱量がすごくて読むのも体力いるし、レビューも絶対体力いるわと思って中々レビューできずにいましたが。ほんとすごいです。ギフトも大好きですが、僕らの〜もまた良かった。オメガバース、αとΩの起源となる2人。最初の人をなぞらえて旧約聖書を引用するとか…うーん、すごすぎる。しかし、やはりアダムとイヴは原罪の象徴ですから、物語自体にどこか背徳感を匂わせるといいますか、この2人がハッピーエンドであることを願わずにはいられなくなる、一抹の不安を抱かせるストーリー展開には惹き込まれてしまいますね。うまいなぁほんと。自分たちの変化に戸惑いつつも、2人の高校生らしい明るさがまたこの作品の素敵なところですね。αとΩ、互いが唯一無二。そんなロマンチックな世界観が圧倒的な画力で描かれていて、BLって芸術だなと唸らされました。
一ノ瀬先生の画力は言わずもがなでとっても素敵なんですが、ギフトの勁の思わず息を止めてしまうようなキンキンに尖った美しさも好きだなぁ。
2人がどのように終着するのか、続刊が楽しみです!!
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