ましろのおと
」のレビュー

ましろのおと

羅川真里茂

映画のようなエンド。切実に続刊欲しいっ!

2024年11月26日
(注!31巻のみ、別売りで小冊子付特装版も有り)
全31巻、完結。

むちゃ良かった~!
後半にかけて読み手の期待を抱かすような、ドキワクで舞台の大きくなる展開!
そして、映像を観ているような印象的なラスト。。

うあぁ~、、、オマケ的後日談1冊でもいい。。
その後の主人公達の活躍に恋愛も、数年後の彼らが見たい〜。。

ずいぶん前に途中巻まで読んで続きが気になっていました。
今まとめ読み完読できてとても幸せです。

作者さんといえば、以前少女漫画の赤ちゃんと僕で有名な方。
柔らかい雰囲気で女の子達が可愛いですが、今回お話も作画もとても素晴らしいです。

男性が弾く太棹三味線。
その力強い音の世界観を描きあらわす、奥行きのある画力!
マイペース天然&天才の少年が、貪欲に自分の求める音の世界を通して魅力ある青年に成長していく。
周囲の老若男女達の人間模様も楽しく、とても読み応えのあるお話です。

作中後半にある宮沢賢治の雨ニモ負ケズ、、。
非常に印象的で、、、このコミカルさもありながら深みのある作品の真髄のようにも感じました。。

そしてキャラがめちゃ良い〜。
主人公はさわやかイケメンですが、特にそばかす顔の兄、若菜ちゃんがむちゃくちゃカッコ良くなっていく!
ムサイ老け顔にしか見えなかったのに、弟想いの優しい人だけに包容力のあリそうな芯の強さと男くさい容貌がこれまたイイ男っぷりで、見るたびに惚れ惚れする。。

女の子達は健気少女から素直美人、勝ち気負けず嫌いまで様々なタイプで可愛いし、妖怪おばば的女将や強烈すぎるナイスバディ女傑の母梅子、クセの強いオカメ双子。
個性強い人達もいっぱいでお話のアクを強くしています(笑)。

迫力ある澤村兄弟の演奏、むちゃくちゃカッコええ~!もっと見たい〜っ!

〈*小冊子特装版:イラストやインタビュー付のようです。後日談ついてるなら読んでみたい〉
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