このレビューはネタバレを含みます▼
初らくた先生がコレよ…
当初の予想「猫レンタル詐欺に遭うが、タマに惚れ込み同棲開始。やがて猫のふりをやめたタマと地元を離れることなく慎ましくも甘くしあわせな毎日を送る」
実際の内容「不幸な身の上の青年が猫レンタルを装いハニトラ目的で矢澤の家に派遣される。矢澤と穏やかな時を過ごし希望ある未来に期待を寄せるものの、うまくいかず闇の世界からの足抜けに失敗。大怪我を負いこの世を去り、今度は猫に転生し?矢澤の元に現れる」
いや、重。
でも、好き。
タマちゃんの猫っぷりがプロすぎて、途中までほんとに猫の化身かなにかだと思っていました。
どこかミステリアスなタマちゃんがおそろしくかわいくて可哀想だから…予想との落差に評価を落としたくなる気持ちもわかります。
中央集権が機能しなくなり地方それぞれで自治しているような治安のあまりよろしくない世界のお話。
木暮の爺さんが衝撃の結末に備えワンクッションを入れてくれている。
「愛しいと最期に思えることは幸福なことなんだろうなあ…」
タマちゃんを好きになってしまった矢澤はすごく辛かったと思うけれど、タマちゃんの最期は不幸ではない。
あなたのおかげでタマちゃんは恨み節ではなく感謝を胸に旅立つことができたんだから。
映画タイタニックを観た時にも思いましたが、感情に折り合いをつけられず後悔を口にしたり葬式をあげたくなったりとにかくジタバタ辛いのは、残される方なんですよね。
らくた先生〜〜出会えてよかった。
お見それしました。
※25年8月にドラマCDが発売される模様。
こんなに切ない内容を、CDに…??とも思ってしまうのですが、主役キャスト(鳥海&小林(千))が超豪華で鼻血吹きました。