捕食対象ひなどりくん【電子限定漫画付き】
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捕食対象ひなどりくん【電子限定漫画付き】

みよしあやと

大団円なラスト(2巻まで)

ネタバレ
2024年12月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒール系アイドルグループの陽太と鷹臣のお話。

子供のころから恋していた白馬とは現在敵対グループに所属しているけれど、どうしても恋心が顔に出てしまう陽太。
それが同じグループの鷹臣にバレて…という冒頭。

昔のように可愛いひなのままではいられない…と事あるごとに自分に語りかけていますが、背が高いだけで顔は可愛いままだと思うのは私だけでしょうか?
表紙の陽太(1巻)は確かにちょっとゴツいですが、本編の陽太は全然違います。
実際は表紙の姿が正解ということなのでしょうか?
個人的には表紙でかなり損している気がするのですが。

で、自分で言っているより陽太が可愛いので、白馬の恋人の美心が初見では陽太にそっくりに見えてしまいました。
陽太がちょっと小さくなったら美心じゃない?
意図しているのか、単に作者さんが描き分け出来ていないのか判断がつきませんでした。

正直1巻の恋愛面は私の心の琴線に全く触れませんでした。
アイドルものだというのに、キュンが圧倒的に不足していました。
陽太が失恋して鷹臣に抱いてくれと迫るのが短絡的で何だかなぁという感じ。あれだけ執着していた白馬にも、鷹臣と関係するようになったらあっさりと吹っ切れているのも物足りませんでした。
この程度なら、白馬が出てくる必要性が感じられませんでした。

鷹臣は鷹臣でいつから陽太のことが好きなんだろう、というのがよく分かりませんでした。できれば鷹臣視点の話が読みたかった…と思っていたら、2巻では鷹臣視点ありました!
鷹臣視点があったことである程度満足しましたが、最初はビジネス恋愛だったのは、陽太同様ちょっと悲しかったなぁ。

それよりも(?)2巻では念願の初エチ!
続編出ることに賭けて、前巻のおまけにエチいれなかったの(あとがきより)英断過ぎます。
しっかりじっくり丁寧に描いてくれたので、ありがた過ぎました。
絵の感じからもっとアッサリ系かと思いきや、結構ガッツリ。
大変楽しませていただきました。

最後は誤解も解けて、色んな面でしっかり大団円なラスト。
これだけスッキリしたラストはそうそう無いのでは? というくらい気持ちの良いラストでした。

ゆえに更に続編があるのがビックリです。
蛇足になっていないか逆に心配ですが、機会があれば是非読みたいと思います。
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