ただそこにある「業」





2025年1月2日
170ページ。
野田(教師)と三谷(生徒)。救いは求めていない、理解も必要ない、そこにあるのは「業」である。
野田の内側から湧き上がる緋赤の熱、三谷の蒼炎の眼差し、とても良かったです。
それぞれの性癖は、それぞれの過去によって強化されてはいるものの、それは「理由」ではないな、と感じさせ、二人が出会ってしまったことも、その生まれつきの「業」を増幅させこそすれ、そこに美しい「意味」を見出せるものではない……。
この作者さん、前作でもそうなんですけど、嗜虐性を描くのが上手いですね。私は「ただそこにある怪異」タイプのオカルトものが好きなんですが、この作品にはそれに通ずるものを感じます。
野田(教師)と三谷(生徒)。救いは求めていない、理解も必要ない、そこにあるのは「業」である。
野田の内側から湧き上がる緋赤の熱、三谷の蒼炎の眼差し、とても良かったです。
それぞれの性癖は、それぞれの過去によって強化されてはいるものの、それは「理由」ではないな、と感じさせ、二人が出会ってしまったことも、その生まれつきの「業」を増幅させこそすれ、そこに美しい「意味」を見出せるものではない……。
この作者さん、前作でもそうなんですけど、嗜虐性を描くのが上手いですね。私は「ただそこにある怪異」タイプのオカルトものが好きなんですが、この作品にはそれに通ずるものを感じます。

いいねしたユーザ3人
-
lucky さん
(-/-) 総レビュー数:0件
-
りらる さん
(-/-) 総レビュー数:248件
-
shikimi さん
(女性/50代) 総レビュー数:429件